本記事は2026年7月15日13時47分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲載された。
MBKパートナーズがフレキシブル銅被覆ラミネート(FCCL)メーカーであるネクスフレックスの売却を進めるなか、足元で素材関連のグローバル企業2社が競争に参入し、デューデリジェンスに着手したことが分かった。泰光産業に続き海外企業2社がさらに競争に加わり、買収戦の構図が戦略的投資家(SI)同士の競合へと再編される様相だ。
15日、投資銀行(IB)業界によると、現在、複数のSIおよび財務的投資家(FI)がネクスフレックスの経営権取得に向けて投資確約書(LOC)の提出やデューデリジェンスなどの手続きを踏んでいる。一部の買い手候補は互いに連合を組もうとする動きも見せている。売却の主幹事はドイツ銀行である。
業界によれば、売却側が希望するネクスフレックスの売却価格は9000億ウォン以上とされる。会社の昨年のEBITDA(上場前除くではなく、減価償却前営業利益)は851億ウォンであり、今年は1000億ウォンを超える可能性が大きいと伝えられている。
現在、ネクスフレックスに関心を持ち買収を進めるSIは3社以上とみられる。韓国内では泰光産業がFIと組み買収戦への参加を進めており、ここにグローバル素材企業2社が加勢してデューデリジェンスを実施しているとされる。このほかにも中国企業1社が最近まで買収を進めてきたという。
FIの中では釜山エクイティパートナーズ(EP)とSTIC Investmentsのグロース部門が参戦した。STIC Investmentsは、組んで共同で買収する他のFIやSIを物色中の状況だ。その他、Affirma Capitalは最近、現地デューデリジェンスまで完了したとされる。
FCCLはフレキシブルプリント回路板(FPCB)の中核素材である。従来はスマートフォン市場を中心に需要が発生していたが、最近は人工知能(AI)スマートフォンやAIデータセンター、拡張現実(XR)機器などへ適用対象が広がり、FCCLの戦略的価値も高まっているとの評価が出ている。
市場では、ネクスフレックスも同様の産業変化の恩恵を享受すると期待している。高性能GPUとAIサーバー、高密度パッケージング技術が拡散するほど、高速信号伝送と小型化に適した高仕様FCCLの需要は増加せざるを得ないためだ。
また、ネクスフレックスの既存顧客であるアップルの新規プラットフォーム適用効果が今年から本格的に反映され、iPhoneの出荷量増加も重なり、同社の業績改善幅が拡大するとの期待が出ている。
新規の需要先も増えている。ネクスフレックスは最近、テスラのヒューマノイドロボットプロジェクトに関連してFCCLサンプルの供給を開始したとされる。まだ初期段階だが、量産につながる場合は新たな成長ドライバーになり得るとの見方が出ている。
IB業界の関係者は「FIが現在の業績を中心に企業価値を評価するなら、SIは中長期の市場支配力と事業シナジーまで併せて考慮して値付けする場合が多い」と述べ、「ネクスフレックスの買収戦にSIが相次いで参入しているだけに、彼らの参戦が企業価値にどのような影響を及ぼすかが焦点だ」と語った。