この記事は2026年4月28日16時47分ChosunBiz MoneyMoveサイトに掲載された。
韓国のプライベート・エクイティ(PEF)運用会社セントロイドインベストメントパートナーズ(以下セントロイド)は、投資検討と事後管理業務に人工知能(AI)を組み込んだ独自の知識プラットフォームを構築して運用している。機密性の高いディール関連文書とポートフォリオ会社の資料を内部サーバーで処理し、蓄積された投資検討資料や財務モデル、契約書、運用指標をAIが文脈別に結び付けてリスク点検や報告書作成まで支援する構造だ。
28日、投資銀行(IB)業界によると、セントロイドは2023年に社内AI・データ部門を新設した後、独自のAIプラットフォーム「NEXUS(ネクサス)」とAIエージェント「James(ジェームス)」を運用している。該当組織は現代製鉄やLG U+などでAXプロジェクトを実施した宋・ビョンチェ(ソン・ビョンチェ)部長と、米国でフルスタック開発およびAIモデリング業務に携わってきた李・ユンジェ(イ・ユンジェ)研究員が中心となって率いている。
開発陣はまず、審査役が投資説明書(IM)を受け取るとどの項目をまず確認するか、株式売買契約書(SPA)の交渉を控えてどの過去資料を再確認するかなどを調査した。これを基にネクサスを設計した。ネクサスはセントロイドが蓄積した投資検討資料、財務モデル、契約書などを結び付けてデータを検索および分析できるようにしたプラットフォームだ。過去のディールやポートフォリオ管理過程で蓄積された資料を状況に応じて再利用する形だ。
当初は数十ページに及ぶSPA草案の中で重要な課題を見落としたり、IMの数値を誤読するエラーが発生したが、昨年下半期からAIモデルの性能が改善され用例が蓄積されるにつれて問題は改善されたとセントロイド側は説明した。現在は一歩進めて特許・技術審査ツールを開発している。特許庁の公開データを収集して企業の技術価値の検討を支援するツールだ。
セントロイドはネクサスとジェームスを通じて投資検討、デューデリジェンス準備、報告書作成、法務審査などに要する時間を最大90%節約できたと説明した。内部文書に基づく検索精度と回答信頼度は95%以上だと付け加えた。
セントロイドは内部業務の効率化のみならず、ポートフォリオ会社の運営にも独自のAIプラットフォームを活用している。開発人員をポートフォリオ会社ソリッドイーエヌジーに派遣し、製品ライフサイクル管理(PLM)に必要なAIソリューションを作成した。部品・図面の検索、購買単価の検討などにAIを活用する形だ。
セントロイドは投資検討とデューデリジェンスおよび契約過程で作成される資料をネクサスに再蓄積する方式でAIプラットフォームを高度化していると説明した。個別ディールで得た経験を次の投資とポートフォリオ管理に再利用していく構想だ。