ソウルで出生児が再び増えている。2023年から増加した婚姻件数が時差をおいて出生増につながるなか、ソウルの今年上半期の出生児増加率は全国1位を記録した。

ソウル市はようやく現れた出生の反転傾向をつなぐため、出産支援を超えて「産んだ後のケア」に政策の重心を置いている。親が仕事を手放さずに子どもを育てられるよう、夜間・休日保育から緊急ケア、遊び空間、発達検査まで支援範囲を広げるというものだ。

ソウル市庁の大会議室で開かれた「ソウルお母さんお父さんに聞く」懇談会で、##呉世勲(オ・セフン)##ソウル市長が出席者らと記念撮影をしている。/News1

◇残業・週末勤務でも子どもを預ける

幼い子を持つ共働き夫婦が最もしばしば直面する問題は、突発的な「ケアの空白」である。残業や週末勤務が生じたり、親が病院受診・出張などで家を空けなければならない時、子どもを預ける先を見つけにくいためだ。

ソウル市はこうした隙間を埋めるため、夜間延長・24時間・休日の保育所などを運営している。9日ソウル市によると、昨年末基準で夜間延長保育所は1930カ所、24時間保育所は21カ所、休日保育所は52カ所だ。勤務時間が一定でない、あるいは夜間・週末勤務が多い親が状況に応じて利用できる。

制作=ChatGPT

子どもが通う保育所の運営時間と親の退勤時間が合わない場合は「拠点型夜間延長保育所」を利用できる。一部の保育所が夜間クラスを別途運営するのが難しい点を踏まえ、地域ごとの拠点保育所に専任教員を配置した制度だ。費用は月60時間を上限に無料である。

保育教諭や保育ヘルパーが子どもを拠点保育所に連れて行き、親が退勤途中に子どもを引き取る方式だ。昨年末基準で355カ所が運営中である。平日午後4時から午後10時まで運営し、他の保育所や幼稚園に通う子どもだけでなく、家庭で養育する乳幼児も利用できる。保育料は無料で、夕食代のみ負担する。

数時間だけ子どもを預けたいときに利用できる「ソウル型時間制専門保育所」もある。就職面接や病院受診、急な外出などで一時的なケアが必要な親が、時間単位で子どもを預けられるサービスだ。親族や民間のケアに依存せず、必要なときに公共の保育施設を利用できるようにする趣旨だ。生後6カ月から7歳以下の就学前乳幼児を預けることができ、費用は1時間当たり2000ウォンである.

◇家の外でも安心して駆け回る

子どもを預ける場所だけでなく、安心して走り回れる空間も親の悩みの種だ。住居空間が狭かったり民間の遊戯施設の費用負担が大きい家庭は、子どもと時間を過ごす場所を見つけにくい。

ソウル市はこれに向けて公共の遊び空間「ソウル型キッズカフェ」を拡大している。比較的安価に利用でき、施設ごとに乳幼児の年齢と発達段階に合わせた遊具とプログラムを運営する。

屋内中心だったキッズカフェは屋外にも拡大した。週末には広場や公園などに移動式遊具を設置する「どこでもソウル型キッズカフェ」を運営する。2026年5月には、森やハンガン(漢江)など自然の中で家族が時間を過ごせるようにした「チョロクチョロク(青々としたの意)ソウル型キッズカフェ」がソウルスプに初めてオープンした。

今年7月末基準でソウルには市立・区立の屋内型134カ所を含め、合計235カ所のソウル型キッズカフェが運営されている。

◇言葉が遅い子、無料の発達検査から治療連携まで

保育の場が確保されたからといって、親の心配がすべて消えるわけではない。子どもの言葉が同年代より遅かったり、友だちとうまくなじめない場合、発達状態を検査したくてもどこで助けを得ればよいか分からず、適切な時期を逃すことがある。病院の待機期間や検査・治療費も親の負担だ。

ソウル型キッズカフェ・トゥクソム漢江。/ソウル市

ソウル市は2023年6月、全国で初めて「ソウル子ども発達支援センター」を開設した。15カ月から就学前までの乳幼児を対象に、言語・認知・行動などの発達状態を無料で検査する。

検査結果、発達の遅れが懸念される子どもには、深化評価を行い、親向けコーチングと治療機関との連携まで支援する。すぐに治療は不要だが継続的な観察が必要な子どもには、発達ガイドと「発達の遊び場」プログラムを提供し、6カ月後に再検査する。2026年7月末までに支援を受けた乳幼児は2万2682人だ。

◇「子育てしやすいソウル」評価も上昇

ソウルの養育環境に対する親の評価も改善傾向を示している。ソウル研究院の調査で、「ソウルは子どもを産み育てやすい都市だ」という養育者の評価は2023年の3.50点から2024年の3.58点、昨年の3.66点へと高まった。3年以内に出産する意向があると答えた無子の夫婦の比率も68.5%から79.4%へ上昇した。

制作=ChatGPT

ソウル市は出産奨励金のような現金支援を超え、親が日常で直接直面するケアの空白を減らすことが、少子化の反転傾向をつなぐうえで重要だとみている。

マ・チェスクソウル市女性家族室長は「少子化への対応は、子どもを産むよう応援するところで終わってはならない」と述べ、「親が遅くに退勤したり急にケアが必要になったとき、子どもの発達が心配なときにも安心できるよう、保育・遊び・発達・ケアを綿密に結びつけて支援する」と語った。

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