済州で3カ月を超えて行方不明となっている30代女性の家族に対し、17回にわたりいたずら電話や虚偽の情報提供を装ったショートメッセージを送った10代の男性が警察に身柄を拘束された。
警察庁国家捜査本部は22日、済州の30代女性行方不明事件に関連し、行方不明者家族が公開した連絡先に繰り返しショートメッセージと電話をかけた10代の男性A氏を、ストーキング処罰法違反の疑いで検挙したと明らかにした。
A氏は前日、行方不明者家族にうめき声を聞かせれば行方不明者を見つけられるといった趣旨のショートメッセージを送り、電話をかけるなど、計17回にわたり連絡した疑いがある。警察は追加の接触を防ぐため、A氏に対し電気通信を利用した接近を禁じる緊急応急措置も講じた。
行方不明者家族に向けた二次加害はオンラインでも続いていると伝えられている。一部のオンラインコミュニティには、行方不明者に関して確認されていない事実を流布したり、嘲笑・卑下する投稿が掲載されている。警察は関連投稿のモニタリングを強化し、違法性が確認されれば削除・遮断措置とともに法的責任を問う方針だ。いたずら電話やオンライン上の嘲笑行為は、事案により侮辱・名誉毀損やストーキング処罰法違反などに該当し得る。
行方不明のチャン・ミラン(37)氏は5月12日夜、済州ハンリムウプにある自宅を出た後、現在まで行方が確認されていない。チャン氏に対する最初の行方不明申告は同月15日に受理された。しかし当時、事件を担当した済州西部警察署所属のA巡査長が、申告受理から約2時間30分後にチャン氏と連絡が取れたという趣旨で事件を終結していた事実が明らかになり、初動対応の不備をめぐる論争が浮上した。その後、チャン氏の携帯電話の通信記録を確認した結果、自宅を出た後に警察と通話した記録はなかったことが判明した。チャン氏の家族は先月19日に改めて行方不明申告を行った。
警察内部の行方不明プロファイリングシステムに入力されていたチャン氏関連資料が、事件終了の過程で削除された状況も見つかった。済州警察庁は、職務遺棄の疑いで立件されたA巡査長が当該資料を削除した可能性を念頭に、正確な経緯を捜査している。A巡査長が行方不明捜査チームで処理した他の事件についても全数調査を進めているとされる。
警察は遅れて海洋警察とともにヘリコプターとドローン、潜水士などを投入し、ハンリム港周辺を捜索している。もっとも、行方不明後かなりの時間が経過し、周辺の防犯カメラ(CC)TV映像の一部が削除されるなど、捜査に困難を来していると伝えられている。