ピラティス講師出身の放送人ヤン・ジョンウォン氏が関与した詐欺事件のもみ消しの見返りに金品と接待を受けた疑いで、警察幹部らが起訴された。担当警察はヤン氏を「被疑者」から「参考人」へと変更し、捜査対象から除外したことが判明した。
ソウル南部地検金融・証券犯罪合同捜査部(シン・ドンファン部長検事)は、カンナム警察署の捜査チーム長だったソン姓の警部補を収賄と職権乱用、公務上の秘密漏洩などの疑いで拘束起訴し、警察庁所属のイ姓の警正を斡旋収賄などの疑いで在宅起訴したと20日明らかにした。
検察によると、ヤン氏の夫であるイ姓の人物は、イ警正を通じてソン警部補の紹介を受けた後、妻の事件処理を依頼した。ソン警部補とイ警正は事件のもみ消しに対する謝礼と追加の口利き名目で、高級スカーフなどの金品と数百万ウォン相当の遊興接待を受けた疑いがある。
検察はソン警部補とヤン氏の夫の通話内容も公開した。ソン警部補は「来週にはうまく終わるよ」「俺がすでに不起訴送致(不送致)決定したから早く終わらせるように言った」と話し、ヤン氏の夫は「ああ、うちのワイフの件ですか?」「兄貴ありがとうございます。来週食事でもしましょう」と応じたとされる。
ソン警部補とイ警正はまた、ヤン氏の夫に対し「(ヤン氏を)調べる時に直接エスコートもして、被疑者から参考人に回して気を配った」と話したとされる。ヤン氏が被疑者から参考人に変わったことで、告訴人は不送致決定に異議を申し立てる機会すら得られなかったことが判明した。
ソン警部補はヤン氏の別の詐欺事件を担当した後輩警察官に対しても、事件を早期に終結させるよう圧力をかけたとされる。当該事件も参考人中止または不送致処分となり、捜査が中断した。
検察は、ソン警部補がヤン氏の事件を含む計5件の事件に関して口利きを受け、2023年8月から今年2月までの間に6回にわたり約800万ウォン相当の金品と接待を受けたとみている。