12日、ソウル瑞草区の病院で、英国出身のカドラ・オスマンさんが家族とともに健康診断の順番を待っている。/ヒョン・ジョンミン記者

12日午前8時、ソウル瑞草区のある総合病院。入口近くに駐車されたワゴン車から外国人女性5人が降りた。この日、総合健康診断を予約した英国出身のカドラ・オスマン(45)と家族だった。

一行は2日前に仁川国際空港に到着した。韓国式の医療サービスを体験しようと訪韓を決めたという。オスマンは「シミ取り、歯のホワイトニング、頭皮スパまでやることが多い」とし、「帰国日である23日まで日程がタイトになりそうだ」と語った。

最近、韓国を訪れた外国人観光客が過去最多を更新するなか、医療観光が中核の原動力として定着している。サービス範囲と消費層が多様化し、全体の需要自体が増えているとの分析が出ている。

◇「迅速かつ正確」なK-健康診断に…「驚くべき体験」

オスマン一行はこの日、健康診断を終えて「本当に驚くべき(amazing)体験をした」と口をそろえた。一行は約3時間にわたり、胸部X線撮影、血液検査などを含む基本型の総合健康診断を受けた。アレルギー検査、全身MRI撮影などを追加し、1人当たり185ポンド(約35万ウォン)ほどかかったという。

12日、カスマンさん一家が健康診断を受けている。/ハンシンメディピア提供

オスマンの叔母アナブ・アリシュ(52)は利便性を高く評価した。アリシュは「英国では検査を別々に受けなければならず、このように『ワンストップ』で解決できる病院は事実上ない」とし、「主治医(GP)と会うために数カ月待つケースも多い」と述べた。

医療スタッフのサービス品質への称賛も続いた。ニマ・アリム(47)は「スタッフが親切に健康診断の手順を案内してくれ、落ち着いた気持ちで検査を受けられた」とし、「ロンドンに戻ったら友人に必ず勧める」と語った。

◇外国人の医療消費規模、7年で6.6倍

医療観光は韓国の観光実績を支える中核の成長軸になっている。ヤノルジャリサーチが発表した「2026年上半期 韓国イン・アウトバウンド観光実績分析」によると、上半期の観光収入は136億1000万ドルで2019年比31.6%、前年同期比36.4%増加した。1人当たり支出額も前年同期比12.4%増の1270.4ドルを記録した。

ソウル中区ミョンドン通りを訪れた外国人観光客の様子。/News1

とりわけ医療観光が成長を牽引した。外国人の医療消費額は上半期約1兆1931億ウォンで、2019年同期比6.6倍に拡大した。前年同期と比べても59%増加した。観光客の滞在期間が長く、1件当たりの支出額が大きいことが要因と分析される。

関連事業も急速に膨張している。韓国保健産業振興院によると、昨年、外国人患者誘致事業者として登録された業者は2772社だった。2022年(1219社)に比べ2倍以上に増えた。

◇海外メディアも注目…「韓国、世界的な医療ハブに浮上」

サービス範囲も既存需要が集中していた皮膚科・美容外科から徐々に拡大している。保健福祉部によると、昨年、韓国で健康診断を受けた外国人は6万5200人余りと集計された。2023年(5万300人余り)に比べ約30%増加した。

既存の主な消費層だったアジアの観光客に加え、英米圏の観光客も市場に流入しているとみられる。外国人患者誘致プラットフォーム「ハイメディ」のソ・ドンギョ代表は「新型コロナウイルス感染症を機に『ウェルネス(wellness)』トレンドを追う英米圏の顧客からの問い合わせが急増した」と述べた。

英紙ガーディアンのホームページ画面

海外メディアも、外国人の訪韓医療観光需要に注目した経緯がある。先に英紙ガーディアンは先月、米国の黒人女性の間で産婦人科・皮膚科・甲状腺の診療などを受けるために韓国を訪れる事例が増えていると報じた。BBCは「韓国が世界的な医療ハブに浮上している」と評価した。

医療観光への関心度が着実に高まっており、成長基調が続くとの業界の期待も大きい。韓国観光公社によると、医療観光関心度は昨年6月の10%水準から今年6月には62%へ跳ね上がった。

この指標は、医療観光上位3カ国(日本、米国、台湾)でグーグルにおける医療観光関連キーワードの検索頻度を、昨年の医療観光客数に基づく加重値を反映して集計したもので、医療観光関心度が上がるほど医療観光客数が増えることを意味する。

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