徳寿宮中和殿と中和門。/国家遺産庁 国家遺産ポータル

徳寿宮の主要殿閣に外部者の動きを検知して警告放送を流す侵入検知システムが構築された。国家遺産の毀損や無断侵入が発生すると現場で警告音が鳴り、総合状況室にも即時に信号が伝達される。

国家遺産庁宮陵遺跡本部徳寿宮管理所は「徳寿宮殿閣侵入検知システム構築事業」を完了したと10日明らかにした。

今回の事業で中和殿・咸寧殿・徳弘殿・準明堂・即祚堂・碩語堂など主要殿閣に赤外線(PIR)方式の侵入検知センサーが設置された。人が殿閣内に入るとセンサーが動きを検知する方式だ。

咸寧殿と徳弘殿には自動警告放送装置も整備した。侵入が検知されると現場で案内放送が流れるようにした。

総合状況室には回転灯と警報音、モニターのポップアップ通知システムも構築した。殿閣で侵入が検知され次第、状況室に信号が伝達され、勤務者が現場の状況を確認して対応できる。

徳寿宮管理所の関係者は「無断侵入を事前に抑止し国家遺産の毀損を予防するのはもちろん、侵入発生時の初動対応時間を短縮して、より体系的な安全管理が可能になると期待する」と述べた。

今回の措置は国家遺産への無断アクセスと毀損を事前に防ぐための安全管理強化の一環である。国家遺産庁は9月から国宝と宝物など重要文化遺産180件、358の閉回路(CC)TVチャンネルにも人工知能(AI)に基づく知能型検知体制を導入する計画だ。

徳寿宮は大韓帝国の皇居として使用された宮殿である。朝鮮成宗の兄月山大君の私邸だった場所で、壬辰倭乱以降に臨時の宮殿として使用され、宮殿としての歴史を始めた。

1897年に高宗が大韓帝国を宣布した後は皇居として使用された。伝統韓屋建築物と西洋式建築物が並立したが、日本統治時代を経て規模が大きく縮小し、複数の殿閣が撤去された。

国家遺産庁は歴史的価値が高い徳寿宮の主要殿閣の安全管理を強化しつつ、今後は主要国家遺産に対する知能型監視体制も拡大する方針だ。

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