歴代級の猛暑が続き、電気料金の負担にもかかわらずエアコンを止められない家庭が増えている。夏季の累進制3段階基準である月使用量450kWhを超えないようリアルタイムの使用量を確認する「節約派」もいるが、暑さに耐えられないとして累進料金を甘受する「スーパー・ユーザー」も少なくない状況だ。
30日、オンラインコミュニティには電気の月使用量を確認する内容の投稿が複数上がった。「7月28日基準で411kWhなので三日間だけ耐えればよい」「すでに700kWhを超えたが1000kWhだけは超えないようにする」「496kWhを使用したがリアルタイム料金が10万8000ウォン、月予想料金は32万ウォン」などだ。
現行の夏季の住宅用電気料金構造を踏まえ、電気料金を節約しようとする動きだ。夏季の住宅用電気料金は▲300kWh以下(120ウォン/kWh)▲300〜450kWh(214.6ウォン)▲450kWh超過(307.3ウォン)など3段階の累進制で運用されている。月使用量が450kWhを超えると電気料金の単価はもちろん基本料金も一緒に上がり、負担が増す構造だ。
電気料金の負担を少しでも減らそうとする節約法も活発に共有されている。エアコンと扇風機、サーキュレーターを併用する、希望温度を一定に維持する、クールマットなどの冷房用品を活用する方法などが代表的だ。
ソウル冠岳区の住民A氏は「7月じゅうずっとリビングのエアコンを26〜27度に設定して稼働し、子ども部屋と寝室には扇風機3台を併用して現在まで電力使用量を380kWh水準で維持した」とし、「400kWh以下を目標に月末まで最大限節約する予定だ」と語った。
いっそ「スーパー・ユーザー」を自称する動きもある。スーパー・ユーザー料金制は夏季(7〜8月)の電力使用量が1000kWhを超えると1kWh当たり736.2ウォンが適用される制度だ。ソウル城東区に住む主婦B氏は「猫のためにリビングの温度を26度に設定しておいたところ、先月の電気料金だけで28万ウォンになった」とし、「あまりに暑く、この夏は『スーパー・ユーザー』を甘受することにした」と述べた。
夏季の住宅用電気料金の構造を再設計すべきだという主張もある。冷房機器はもとより、乾燥機や食器洗い機、ロボット掃除機など家電製品の普及が進み、家庭内の電力使用環境が過去と変わったという理由からだ。累進制の区間を追加する、あるいは基準を引き上げるべきだという意見もオンラインコミュニティやソーシャルメディア(SNS)で容易に見つかる。
ただし、韓国の電気料金が主要国に比べ低水準であるなか累進制を緩和すると電力使用量の急増につながりかねないとの懸念も少なくなかった。韓国電力によれば、昨年の国内4人世帯の7〜8月の平均使用量基準の月電気料金は、米国・日本・フランスなど比較対象7カ国の主要国のなかで最も安かった。
電気製品の普及で電力使用量が大きく増えたという根拠も見つけにくい。韓国電力が集計した昨年の国内4人世帯の7〜8月の平均電力使用量は419kWhだった。2022年夏季の4人世帯平均使用量(427kWh)や2020年エネルギー総調査基準の4人世帯の7〜8月の月平均使用量(427kWh)と比べると、有意な差はなかった。
当面は猛暑が続く可能性が高く、電気料金の負担と冷房の間で悩む世帯が増える見通しだ。気象庁は北太平洋高気圧とチベット高気圧が二重に韓国を覆っている状況が当面変わらないとみている。気象庁は来週まで午後の最高気温33〜39度水準の猛暑が続くと予報した。
変数は今年の台風13号「ドルフィン」だ。ドルフィンは27日、グアム東方3490kmの海上で発生し、この日午前9時にグアム東方2280kmの海上を通過した。ドルフィンが台風強度の最高段階である強度5に発達すると予想される状況のなか、継続的に西へ移動し、朝鮮半島周辺の気圧配置に影響を与える可能性がある。