9月の入居を控えるソウル瑞草区バンベドン「ディエイチバンベ」の一部の保護者が教育庁に小学生の通学対策の策定を求めて動き出した。アパート団地から目と鼻の先にあるバンベ小ではなくイス小に配属される予定の一部棟の生徒は安全事故のリスクが大きいという理由からである。イス小の通学路は狭い路地と再建築区域に接している。

ディエイチバンベはバンベ5区域を再建築した団地である。全体29棟、総3064世帯で構成される。入居予定者によると、居住する棟によって小学校の配当が異なるという。114〜121棟、計8棟に居住する小学生はイス小に配当され、残りはバンベ小だという。

ディエイチバンベ団地。赤い円で示した団地居住の小学生はイス小に、残りはバンベ小に割り当てられる予定。/NAVER地図のキャプチャー

居住棟によって小学校の通学区域が分かれると、保護者は反発した。まず距離に差がある。イス小に配当された生徒が居住する団地からバンベ小までは約250m、徒歩で5分ほどである。これに対しイス小の後門までは約581mで、大人の歩幅でも9分ほどかかる。

とりわけ通学路の条件の差が大きいというのが保護者の主張である。バンベ小へ向かう道は瑞草大路の横断歩道を渡った後、大半が歩道の確保された大通り沿いを利用する。

ソウル瑞草区バンベドン「ディエイチバンベ」居住の小学生の通学路。/読者提供

しかしイス小の通学路の一部区間は歩道と車道の区分がない住宅街の路地である。このため路肩に駐車した車両や路地を出入りする車両により安全事故のリスクが懸念されるという。さらに全体約581mのうち児童保護区域は約75mにすぎず、残り約500mは児童保護区域の外である点も問題として挙げた。

入居予定者が独自に調査した資料では、イス小に向かう一つの経路に路地の交差点が11カ所含まれていることが示された。別の経路はトグモリ公園の山地境界部と、大人2人がやっと通れるほどの狭い歩行路を通過しなければならない。これに対し保護者は「低学年の生徒が1人で通うには閉鎖的で外部から見通しにくい区間が多い」として、犯罪や緊急時の対応にも脆弱になり得ると主張した。

ディエイチバンベ居住のイス小通学路。/読者提供

今後バンベ15区域の再建築が本格化すれば通学条件がさらに悪化する可能性があるとの懸念も出ている。イス小の通学路の一部がバンベ15区域と重なり、移住・撤去期間には空き家が増え、工事期間には大型車両や目隠しフェンスで歩行者の視界が遮られ得るということだ。提出資料では、アスベスト除去を含む撤去過程の環境問題もリスク要因として示された。

ソウル江南瑞草教育支援庁は25日、バンベ5区域住宅再建築整備事業組合に公文を送り、生徒の配置に伴う追加費用の協議を要請した。

教育支援庁は現在、組合と締結した寄付採納協約に基づきバンベ小の教室増築工事が進行中だが、入居予定者の要望どおり生徒全員をバンベ小に配置するには追加の教室確保と教育環境改善の費用が必要だと説明した。

ソウル江南瑞草教育支援庁が6月25日にバンベ5区域住宅再建築整備事業組合へ送った公文。生徒配置に伴う追加費用の協議を要請し、回答期限を1日とし未回答の場合は費用負担協議に同意しないとみなすとした。/読者提供

また、学生配置諮問委員会の結果に基づき、事業施行計画変更認可当時に協議した原因者負担の原則などを根拠に、組合と追加財源の確保を協議すると明らかにした。ただし公文発送後すぐ翌日までの返信を求め、「期限内に返信がない場合は追加費用負担の協議に同意しないものとみなす」と明記して論争となった。

入居予定者は「教育支援庁が通学の安全問題を費用協議の問題としてのみ捉えている」とし、「実際の登下校の道を生徒の目線で調査し、配当の根拠と安全対策を公開すべきだ」と要求した。教育支援庁の最終的な生徒配置の決定と通学安全対策をめぐる対立は、入居が近づくほど一段と高まるとみられる。

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