コメディアンのイ・スジが公務員の日常を風刺した映像が、思わぬ政治的な論争に巻き込まれた。イ・スジは過去に幼稚園教諭、看護師など各種の職業を風刺して注目を集めてきた。
16日、YouTubeチャンネル「Hot Issue Ji(ハッイシュジ)」に掲載された「公務員キム・ジヨン氏の鉄飯碗(身分保障が堅い職)守り―ヒューマンドキュメンタリー 本当に極限職業」というタイトルの映像で、イ・スジは行政福祉センターで働く1年目の公務員キム・ジヨンを演じた。
この映像でイ・スジは、無理難題を押し通す無礼な民願人(役所の窓口に苦情や要望を持ち込む市民)と、こうした人々のせいで窮地に立たされる現場を、機知に富む身振りと言い回しで描き出した。この映像は公開から1日で再生数70万回を突破するほど人気を集めた。
しかし、劇中で民願を提起しに来た人物の一人が「再選挙、再選挙」と叫ぶ場面が問題となった。一部の視聴者は、最近実施された第9回全国同時地方選挙の際、投票用紙が不足して難航した事態に関連し、再選挙を大声で要求していた市民団体を、あたかも悪質なクレーマーの民願人のように貶めて描いたのではないかとの疑問を呈した。
これに対し制作陣は15日に告知文を掲載し、今回の映像作品によって気分を害したり失望を感じたすべての人々に深くお詫びする意向を示した。制作陣は、視聴者の間で批判が集中した特定の箇所は、何らかの特別な社会的争点や偏った政治的見解を示す目的で演出したものでは決してなかったと釈明した。
続けて「今回の件は出演者個人の政治的志向や意向とは全く無関係であり、映像制作の過程で制作陣が綿密に検討できなかったために発生した問題だ」とし、「出演者にまで不必要な誤解と負担を与えることになった点についても、極めて申し訳なく思う」と述べた。さらに「今回の件を重く受け止め、今後はより責任ある姿勢でコンテンツを制作していく」と付け加えた。