1970年代からテグ各地で交通整理のボランティア活動を続け「人間信号機」という愛称を得たイ・ブソプさんが15日午前6時30分ごろ、テグ・ヨンサンドンの自宅で死去したと遺族が伝えた。享年87歳。

故イ・ブソプさん(遺族提供)。/聯合ニュース

1939年にテグで生まれた故人は、1972年にテグ・ナミョン教会のキム・ジョンウ牧師と出会った後、社会に奉仕する人生を送ると心に決めた。

翌年の1973年5月からは、交通警察の手が届きにくいテグ市内各所で交通整理に乗り出した。とりわけ幼い学生の安全を守るため、都心と学校が密集する外郭地域を行き来し、一日中交通の流れを見守った。

奉仕の過程では、道に迷った子どもを家族のもとに帰し、泥棒を取り押さえて警察に引き渡すなど、さまざまな善行も続けた。

経済的に余裕がない状況でも奉仕は止まらなかった。毎月、洞事務所で受け取る小麦粉一袋で家族の食事をまかないつつも街へ出て、活動が知られるにつれ、バス会社や学校からの義援金、警察からの感謝状が相次いだ。

故人はその後「人間信号機」と呼ばれ、テグを象徴する人物の一人として定着した。2008年にはプロ野球の準プレーオフ第3戦、ロッテ・ジャイアンツとサムスン・ライオンズの試合に先立ち、始球式のためマウンドに上がったこともある。

2018年には国際人権擁護連盟が主催した第70回世界人権宣言記念式で功労賞を受けた。当時、42年間にわたり疎外された隣人を訪ねて奉仕するなど、人権の向上に寄与した功績が認められた。

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