カンウォン・カンヌン港の沖合で10カ月以上にわたり単独で過ごしてきたミナミハンドウイルカ「アンモギ」が救助された。
海洋水産部と傘下機関、海洋警察などで構成された救助当局は15日午前、カンヌン港ヨットマリーナでアンモギの救助作業を行った。
救助は当初16日に予定されていた。だがアンモギが前日、ヨットマリーナ内部に設けられた救助空間に入り、日程が1日前倒しされた。
この日カンヌンの気温が32度を上回るなか、救助当局は午前から作業に着手した。アンモギはダイバーを大きく警戒せず、周囲を一緒に泳いだ。
正午ごろ、関係者が設置した網を徐々に狭めてアンモギを目標地点へ誘導し、水中に入ったダイバーがアンモギの体を担架に安全に載せた。
担架に載せられたアンモギはクレーンで陸上へ移された。その後、獣医が健康状態を確認して応急処置を施し、大型輸送車両に乗せた。救助されたアンモギはウルサンへ移送され、体の各所に生じた傷の治療を受ける予定だ。
アンモギは3〜5歳の雄と推定されるミナミハンドウイルカである。昨年夏からカンヌン・アンモク港周辺の海上で繰り返し姿を現し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を中心に知られるようになり、発見場所にちなみ「アンモギ」という名前が付いた。
アンモギは船舶の側を並走したり船体に体を密着させるなど、人を恐れない様子を見せてきた。とりわけ船舶のプロペラ周辺に接近する行動を繰り返し、安全への懸念が高まった。
実際にアンモギの体には、肉片が剥がれ落ちたような傷が何度も観察された。鋭いプロペラに近づいて負傷したと推定された。
海洋水産部は、アンモギがカンヌン沖を自ら離れて別のイルカの群れに合流する可能性を見守ってきた。だが傷が悪化し続ければ生命までも危うくなり得るとの判断から、専門家との協議を経て直接救助することを決めた。
関連専門家も、アンモギの状態と行動特性を踏まえると人為的な救助が不可避だとの意見を示したと伝えられている。
海洋水産部の関係者は「アンモギが人にあまりにも近くなったうえ、傷が深刻化する可能性があると判断し、熟考の末に救助することにした」と述べ、「アンモギが驚かないよう、専門家と緊密に議論しつつ慎重に接近した」と語った。