タイでケタミン約1.9㎏を韓国に持ち込んだ疑いで起訴された元プロ野球選手が1審で懲役10年を言い渡された。

イラスト=イ・ウンヒョン

釜山地裁刑事7部(イム・ジュヒョク部長判事)は14日、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反などの疑いで起訴された元プロ野球選手Aに懲役10年を言い渡した。

裁判所はAに40時間の薬物治療プログラム履修を命じ、10万ウォンを追徴した。Aとともに起訴されたプログラム開発者Bには、犯行関与を立証する証拠が十分でないとして無罪を言い渡した。

検察によるとAとBは麻薬密売組織の総責として活動し、昨年9月から10月にかけてタイから3回にわたりケタミン1.9㎏を韓国に密輸した疑いがある。

検察は、両名がタイの空港と仁川国際空港で麻薬を運び屋に数十秒で受け渡す、いわゆる「リレー密輸」方式を統括したと判断した。

Aは昨年12月から今年1月の間、タイのあるクラブで覚醒剤(メタンフェタミン)を一度投与した疑いでも起訴された。

裁判所はAのインターネットと地図の検索記録、暗号資産投資の内訳などを総合し、一般的な両替業者の取引とは見なし難いと判断した。第三者を動員して証拠を隠滅しようとした状況も確認されたとして、麻薬密輸の疑いを有罪と認定した。

Bの場合、Aと長期間ともに滞在し、帰国の過程でAの携帯電話を隠したり弁護人を紹介した事実などが確認された。裁判所もBが犯行に関与した可能性を疑うべき事情はあるとみた。

しかし裁判所は「これらの事情はあくまで状況にすぎない」とし、「有罪の根拠となり得る捜査機関での供述はすべて証拠能力がなく、AもBの具体的な関与行為を供述できていない」として無罪を言い渡した。

検察は結審公判でAに懲役10年を求刑した。犯行関与の程度がより重いとみたBには無期懲役を言い渡すよう求めた。

両名は公判を通じて相手方が麻薬組織の総責だと主張し、嫌疑を否認してきた。

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