11日午後2時、ソウル東大門区ソウル半導体高等学校の講堂。チ・ウジョン校長が半導体産業の成長可能性を強調すると、300人余りの保護者と生徒が舞台のスクリーンを携帯電話で撮影した。子どもの代わりに1人で説明会を訪れた保護者から、父母と祖父母、幼いきょうだいまで家族全員で参加したケースも目を引いた。
ソウル初の半導体マイスター高であるソウル半導体高が来年の初の新入生募集を前に開催した入学説明会には、予想以上の人波が押し寄せた。大学進学ではなく半導体技術を身につけて早期就職を目指す進路に、保護者と生徒の関心が高まる様子だった。
◇ソウル半導体高が初の新入生募集…全国から600人が集まる見通し
サムスン電子の役員出身であるチ校長は「最近の大学入試を『医・歯・韓・薬・獣・半』と呼ぶ」と述べ、「半導体産業がさらに成長すれば『医・半・韓・薬・獣』も可能だ」と語った。医学部・歯学部・韓医学部(韓方医学の大学)・薬学部・獣医学部に続き、半導体学科の人気が高まる現象をなぞらえた表現である。
チ校長は「経歴がそのまま価値となる就職市場で、ソウル半導体高は生徒にとって良い選択肢になり得る」と強調した。
保護者の質問は想定合格ラインや評価要素から、卒業後の就職先、寄宿舎の運営、サークル活動にまで及んだ。説明資料が切り替わるたびに画面を撮影したり、案内冊子に内容を書き込む様子も各所で見られた。
来年高校進学を控えた息子と一緒に来たパク・ジンホ(50)さんは「子どもが機械組立分野を好むため、半導体マイスター高を探すことになった」とし、「初の新入生を募集するだけに、学校も準備を多くしているようで期待している」と述べた。
ソウル半導体高に対する関心は予想以上に熱かった。学校は申込者が殺到したため、6日に予定していた第1回説明会の受け付けを早期締め切りした。当初はスマートメディア室で実施する予定だったが、より多くの人数を収容できる学校講堂へ会場も変更した。
10月まで予定された第2〜第6回の説明会まで含めると、現在までにソウル・京畿をはじめ、釜山、ウルサン、テグなど全国で約600人が申し込んだ。学校側は今後、申込者がさらに増えると見ている。
◇「どこに就職するのか」…保護者の関心は大企業就職
この日、保護者の最大の関心事は卒業後の就職だった。一部の保護者はサムスン電子(005930)やSKハイニックス(000660)など大企業への就職可能性や企業連携プログラム、高卒採用選考の準備過程などを集中的に尋ねた。
カン・ソンドン教務部長は「ソウル半導体高は半導体の後工程分野に特化したマイスター高だ」とし、「サムスン電子、SKハイニックスはもちろん、HANMI Semiconductor(042700)、Jusung Engineering(036930)、HANA Micron(067310)など半導体企業が求める実務能力を養うことができる」と説明した。
ただし、学校は来年に初の新入生を受け入れるだけに、まだ卒業生や実際の就職実績はない。特定企業への就職が保証されるわけでもない。学校側は産業現場で求められる実務能力と資格を備えさせ、高卒特別採用などで生徒の競争力を高める考えだ。
そのために学校は、▲産業体での現場実習 ▲国家技術資格証3個以上の取得 ▲TOEIC600点以上の外国語能力 ▲国内外のボランティア活動50時間以上 ▲1人1技マスター(1人1芸能教育必須)を骨子とする「5-Tools」認証制を運用する。
台湾の教育機関・産業現場と連携したグローバル交流プログラムも進めている。TSMCを中心に、台湾がAI半導体向け先端パッケージング分野で高い競争力を備えるだけに、生徒が海外の半導体産業の現場を直接経験できるようにする趣旨だ。
説明会終了後には、半導体実習室や学校施設を見学する時間も設けられた。保護者と生徒は装置を間近で確認したり、実習室内部を撮影した。
中学3年の子どもとともに参加した保護者Aさんは「最近、半導体産業の見通しが明るく、大学の看板より実際の就職競争力が重要だという考えも強まっている」とし、「ソウル初の半導体特化高校という点で関心を持つようになった」と語った。
入学生は入学金と授業料の全額支援を受ける。生徒は半導体工程を仮想で体験できる拡張現実(XR)実習室も利用できる。現在リモデリング中の寄宿舎は、初の新入生の入学に合わせて運用される予定だ。8月22日に開かれる第2回入学説明会からは、寄宿舎を見学する日程も追加される。
◇半導体高が全国で人気…説明会のたびに早期締め切り
半導体マイスター高への関心はソウルに限られない。10日、忠北ウムソングンで開かれた忠北半導体高の入学説明会にも約450人の保護者と生徒が参加した。慶北キョンジュの韓国半導体マイスター高は、9月に予定された第4回説明会までの申請がすべて締め切られた。
半導体産業の人材需要が高まるなか、既存の特性化高校を半導体マイスター高へ転換しようとする動きも各地域で続いている。
ヨンイン半導体高は来年、特性化高校として先に門戸を開いた後、2028年にマイスター高へ転換される予定だ。釜山電子工業高等学校も2028年に「釜山半導体マイスター高」(仮称)へ転換する案を進めている。
教育業界の関係者は「大学進学が当然視されていたソウルでも、半導体技術を早く身につけ産業現場に進出しようとする進路が、生徒と保護者の新たな選択肢として浮上している」と述べた。