韓国の経済人で構成される世界韓人経済貿易協会(ワールドオクタ)は、韓国の中小企業の海外進出を支援するグローバル経済人ネットワークである。会員は韓国企業と海外バイヤーをつなぐだけでなく、自らがバイヤーかつ投資家として前面に立ち、韓国企業の海外市場開拓を後押しする。ChosunBizは世界各地で韓国の経済版図を広げる彼らの挑戦と成功ストーリーを照らす。[編集者注]

欧州と取引するには忍耐が必要だ。「シエスタ」(昼食後の暑さを避けるための昼寝)文化があるスペインはその度合いがさらに強いという。魅力的なビジネスを提案しても反応が鈍い。メールを送っても返信は「音沙汰なし」だ。日本で知られる欧州、特にスペインとのビジネスでしばしば経験する日常だと商社マンは語る。

商社マン出身でスペインで起業して23年目のイ・ジヌ・ダングン代表は「スペインの遅いコミュニケーションのせいで事業初期に苦労した」とし、「後で分かったが、スペインにも中国の『グアンシー(关系)』のような文化があった」と述べた。イ代表は「信用ある友人が紹介してくれれば業務パートナーが信頼して業務処理も速くしてくれると聞いた」とし、「実際に知人の紹介を受けて意思疎通したところ、すべてがとんとん拍子で進んだ」と語った。

イ代表は現在ワールドオクタ・マドリード支会長を務めている。事業初期に地域の縁故がある人の助けを得て自身の会社を育てたように、次世代経済人が成長できるよう支援に乗り出した。イ代表は「長期的に若手経済人の育成に注力しようと思う」とし、「まずは50人で始め、今後100人まで増やすことが目標だ。若手経済人の経験が後代へと受け継がれる善循環の構造を作る」と述べた。

イ代表は現在、同胞2・3世が参加する若手韓商の集い「YBLN(ヤング・ビジネス・リーダー・ネットワーク)」でも求心点の役割を担っている。ChosunBizはワールドオクタがスペイン・マドリードで開催した「2026 欧州・ユーラシア地域経済人大会」期間中にイ代表と会い、インタビューした。以下はイ代表との一問一答である。

イ・ジンウ・ダングン代表。/キム・ヤンヒョク記者

―スペインに定着したきっかけは。

「大学時代に欧州へバックパッカー旅行に行った。旅行前に最も行きたかった国がスイス、住みたい国がスペインだった。卒業後にデウインターナショナルに就職し、海外駐在員として赴任する機会が与えられた。当時は商社で花形は駐在員だった。機会が来たら無条件でつかまなければならなかった。提案された国はフィリピンとスペインだった。内心とてもうれしかった。

ところが、いざ駐在員として出れば後でスペインで暮らすのは難しくなるのではないかと思った。会社には一日ほど考えたいと伝えた。家に帰って妻と相談したところ、どんな決定でも従うと言ってくれた。そして翌日会社に行って辞表を出した。どうせ海外に出るなら自分の事業をする方が良いと考えた。」

―駐在に行けと言われて辞表とは、周囲の反応はどうだったか。

「周囲は苦労して入った会社を辞めてスペインに行くと言うので『気が狂ったな』という反応が多かった。もちろん『大したものだ』という反応もあった。」

―辞表を出すほど自信があったのか。

「商社マン出身だけに海外で品目開拓をしてきた経験があった。今思えば当時は何でもやり遂げられるという向こう見ずな自信があった。」

―困難はなかったか。

「韓国で競争力のある製品を選別し、現地企業に連絡を入れた。1週間に10件の品目を投げたこともある。ところが6カ月間反応がなかった。何より返信のスピードがあまりにも遅かった。後で分かったが、スペインにも中国のグアンシー(关系)のような文化があるという。信用ある友人が紹介してくれれば信頼して業務処理も速くしてくれるということだ。幸い知り合いがいて紹介を受けて進めたところ、とんとん拍子に進んだ。」

―最初に持ち込んだ商品は何か。

「指紋認識ソリューションだ。当時韓国でバイオメトリクス(生体認証)が注目を集めていた。韓国内で10カ所の製造業者を回りながら製品ごとに自分の指紋を押してみた。指紋がかなり摩耗しているので、自分の指紋を認識すれば大抵の指紋はすべて認識できると考えた。その結果、従業員6人規模の『Suprema』という企業の製品を選んだ。従業員は皆同じ大学の出身で、後で分かったが大学の先輩たちだった。現地の反応も良かった。その後、スペインの大手銀行に紙幣計数機、百貨店にMP3などを納品し、品目を拡大した。」

イ・ジンウ・ダングン代表。/キム・ヤンヒョク記者

―現在ダングンの主力事業は何か。

「大きく二つだ。貿易・流通とコンサルティングだ。貿易・流通は基本的に韓国で技術力のある製品を発掘し、スペインなどに供給することだ。コンサルティングはスペイン進出を希望する企業を対象に市場分析を行っている。1年ほど調査を行い、バイヤーまでつなぐ。政府支援事業で海外進出を準備する企業が主な顧客だ。」

―社名がユニークだ。

「檀君(朝鮮半島の建国神話の始祖)から始まったわれわれの民族が世界へと広がり、豊かに暮らしている。わが社も一人から始まったが、海外の舞台で活躍しようという意味を込めた。また良い会社を設立して広く人々に益をもたらそうという弘益人間の精神を実現したいという抱負も込めた。」

―ワールドオクタにはどう関わったのか。

「2009年末に知人の紹介でワールドオクタのメンバーに会い、初めて団体を知った。当時ワールドオクタでマドリード支会を率いる候補を探しているとして候補の推薦を頼まれた。そこで適任者を推薦した。その後自然にワールドオクタに加入し、事務局長と副会長を務め、最近マドリード支会長まで引き受けることになった。」

―マドリード支会の規模は。

「支会の会員数は30人余りだ。多くはない。ただし数より質が重要だと考える。」

―マドリード支会長として注力している分野は何か。

「長期的に若手経済人の育成に集中しようと思う。次世代の経済リーダーを輩出するということだ。まずは50人程度の規模で育成し、今後100人まで増やすことが目標だ。今後彼らが蓄積した経験とノウハウが自然に2・3世へと継承される善循環の構造を作れるとみている。」

―次世代経済リーダー向けの支援プログラムもあるか。

「ワールドオクタを通じ、地域で起業貿易スクールを開いている。最近の行事には次世代リーダー30人が参加した。ここで起業とビジネスに関するアイデアを共有し、模擬貿易ゲームも行う。今年下半期には就業と起業の説明会を開催する予定だ。起業ではなく、就業を望む人もいるからだ。」

―最後に強調したい点は。

「若手韓商に支援を提供できる方策を引き続き模索している。ワールドオクタとともに同胞2・3世で構成された若手韓商の集いであるYBLNのメンバーとしても活動中だ。YBLNは既存の1世代韓商がバトンを渡せる人材を発掘するための団体だ。組織を作った当時30代だったメンバーは、今では45〜50歳になった。それでもまだ韓商の中では若手に属する。集まりでは海外ビジネスを進める中で直面する困難を共有し、解決策を共に模索する。」

※ 本記事はAIで翻訳されています。ご意見はこちらのフォームから送信してください。