国内の沿岸・近海で捕獲されたクロマグロを移送している。/釜山市提供

釜山市は国内の沿岸・近海で漁獲されたクロマグロを 東遠産業(006040) と直接取引したと10日明らかにした。今回の直接取引は、釜山市が推進した『クロマグロ高所得化実証事業』によって成し遂げた初の直接取引である。気候変動で国内の沿岸・近海におけるクロマグロの漁獲量が増加するなか、流通構造の改善により漁業者の所得を増やし、高級魚種であるマグロへの国民のアクセスが拡大するとの見方が出ている。

釜山市によると7日、大型まき網漁業の2つの船団が漁獲したクロマグロを、加工業者の東遠産業が直接買い付けた。中間流通段階を減らし販売までに要する時間を短縮して、クロマグロの鮮度と品質を高めた。

これまで国内で漁獲されたクロマグロは品質が優れていたにもかかわらず、夜通しの揚陸(陸上への移送)と競りを経る伝統的な販売流通構造のために鮮度が落ち、市場で敬遠されてきた。

これを受け、釜山市は大型まき網漁業の船団が漁獲したクロマグロを、超低温加工インフラを備えた東遠産業と連携させる流通イノベーションを推進した。水産業界では、クロマグロの流通構造の改善により水産関係者の所得増につながるのはもちろん、クロマグロの供給拡大で国民のアクセスが高まるとみている。業界関係者は「高品質で新鮮な国産クロマグロを国内に安定的に供給する第一歩になる」と評価した。

タイヘイヨウクロマグロは中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)が厳格に管理する魚種である。水産資源管理の観点から加盟国別に漁獲上限を割り当てている。海洋水産部は最近、韓国の沿岸・近海におけるクロマグロ資源量の増加に関する客観的で科学的な資料を基に加盟国を積極的に説得し、韓国の年間漁獲上限(割当量)を2024年の748tから2026年の1219tへ引き上げた。

チョ・ヨンテ市海洋農水産局長は「今回の直接取引の物量は少量だが、これまで鮮度低下で低価格輸出されていた国産クロマグロが国内消費者の食卓へ直接供給される出発点に立ったという点で意義が大きい」と述べ、「市民に最も新鮮で安全な水産物を供給できるよう努める」と語った。

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