首都圏のある寺に隠しておいた覚醒剤(メタンフェタミン、通称フィロポン)を回収した後、「投げ込み」手口で麻薬流通に加担した中国人に実刑判決が下った。投げ込み手口とは、麻薬取引の過程で売り手と買い手が直接会わず、第3の特定場所に麻薬を隠し、買い手がそれを探して回収する方式を指す。
3日、法曹界によると、ソウル南部地裁刑事4単独(ソン・ミンジョン判事)は先月24日、麻薬類管理に関する法律違反(向精神薬)容疑で起訴された中国籍の30代男性A氏に懲役1年6カ月を言い渡した。220万ウォンの追徴も命じた。
A氏は2月、中国のメッセンジャー「ウィーチャット」を通じて知り合った麻薬売人から「フィロポンを隠した後、写真を撮って場所を送ってくれれば1回当たり50元(約1万ウォン)を支払う」との提案を受け、これを承諾し、30回余り流通させた容疑で起訴された。
A氏は麻薬売人から、麻薬が隠されている場所の住所を受け取った。首都圏のある寺だった。A氏は土中に埋まっているフィロポン約20gを回収した。その後、アパートやヴィラ(低層共同住宅)の駐車場、花壇、室外機の周辺などに麻薬を隠し、「投げ込み」方式で流通させた。
裁判部は、A氏が計39回にわたりフィロポンを所持・管理した犯行が行われたと判断した。
裁判部は「被告人は、いわゆる『ドロッパー(投げ込み役)』として麻薬類の流通に加担し、フィロポンの管理回数と量が多い」とし、「麻薬犯罪は社会全般に及ぼす否定的影響が大きく、厳重な処罰が必要である」と述べた。
裁判部はただし「被告人が犯行を認め、捜査に協力して麻薬購入者の特定や隠匿されたフィロポンの発見に寄与した点などを有利な情状として斟酌した」と量刑理由を説明した。
人気を博したネットフリックスのドラマ「鉄槌教師」に登場するように、麻薬流通は日常を越えて学校にまで浸透している。政府は今年上半期(1~6月)に特別取り締まりを通じて麻薬類事犯5337人を摘発し、895人を拘束した。麻薬類759㎏を押収した。特別取り締まり基準で過去最大の押収規模だった。