半導体装置メーカーで勤続5年のエンジニアA氏は、最近は退勤後にジムではなく自宅の机に向かう。SKハイニックスのキャリア採用に応募するためである。A氏が狙う工程技術関連の職務も今回のキャリア採用対象に含まれた。
A氏は自己紹介書が重要だという話を聞き、人工知能(AI)チャットボットでSKハイニックスが求める人材像を分析している。YouTubeとソーシャルメディア(SNS)に上がった合格体験談も探している。
最近は友人らと一緒にスタディグループも作った。A氏は「SKハイニックスに応募できる職群が出るのを待っていた」とし「せっかく機会が生まれた以上、全力で準備中だ」と語った。
SKハイニックスが大規模なキャリア採用の公示を出し、会社員が退勤後に転職準備に乗り出している。高帯域幅メモリー(HBM)をはじめとする生産・設計職群から、事業部門を支援するスタッフ職群まで募集分野が広がり、半導体業界内外の関心が高まっている。
◇募集職群、直前公示の平均比で5倍
1日、業界によるとSKハイニックスは「(hy-way)」キャリア採用の応募を受け付けている。応募期間は6日までだ。月刊ハイウェイはSKハイニックスの随時採用手続きである。
SKハイニックスは今回、合計54の職務を選抜する予定だ。直近1年間に実施された月刊ハイウェイのキャリア募集公示の平均職務数が11.1だった点を勘案すると、5倍に近い規模である。採用範囲が広かった今年2月の公示の34職務よりも20多い。
今回の採用ではテックR&D(研究開発)職務だけで31に細分化された。HBMをはじめ、NANDフラッシュ、工程技術、システム半導体設計(SoC・IP)、AI・データエンジニアリングなどが含まれた。募集職群が大幅に増え、採用規模も大きいとの期待感が高まっている。
SKハイニックスがHBM市場で存在感を強めているうえ、メモリー市況の回復と成果給への期待感まで重なり、競合企業の社員の関心も高まった。サムスン電子DS(半導体)部門のうちシステムLSI事業部(非メモリー)所属の社員も、SKハイニックスへの転職に関心を示している。
サムスン電子のシステム半導体事業部で働くB氏は「DS部門の中でも事業部間の成果給格差が大きく開き、不満が少なくない」とし「メモリー以外の『赤字事業部』所属なら一度応募してみようという雰囲気だ」と述べた。
◇「学歴」要件の削除で…「今回はチャンス」
今回の採用熱は半導体業界内にとどまらない。SKハイニックスが建設・安全保健・購買など多様な職群のキャリア人材を募集し、半導体業種ではない会社に勤める会社員も転職に挑戦している。
ソウル市傘下の公企業で働くC氏は「約10年間、機械管理職として勤務し、建物設備の維持・保守の経歴があるため、施工職務に応募しようと思う」とし「優遇資格である技師(エンジニア)資格と管理経験が競争力になるのではないか」と話した。
SKハイニックスが新入社員採用と同様にキャリア採用でも「4年制学士学位以上」という資格要件を廃止した点も、応募者層を広げる要因とされる。学歴の負担が軽くなった分、職務経験を前面に出して応募してみる価値があるという雰囲気だ。
量産技術職務に応募したD氏は「従来はSKハイニックスが学歴を重視する印象があった」とし「職務適合性を最優先で評価することにした点で、今回は転職の機会だと考える」と語った。
◇自己紹介書講座も5対1…コンサル市場までざわつく
SKハイニックスのキャリア採用に「特化」したコンサルティングや講座も盛況である。今回のキャリア採用は、自己紹介書と経歴技術書に基づく書類選考の後、総合力量検査(SKCT)と面接を経て合否が決まる。
キャリア採用ではSKCTで人地域力の検査が除外され、書類選考の重要性が一段と高まったというのがコンサル業界の説明だ。
自己紹介書のコンサルティングは通常20万ウォン以上だ。応募者が作成した自己紹介書を添削する方式である。追加費用を支払い、面接対策まで受ける場合も多い。
SKハイニックス在職者出身のコンサルタントを掲げるある業者は、先月末に従来の規模の2倍に定員を増やして採用説明会を実施した。受付初期から申請者が殺到し、増員を決めたという。ある自己紹介書講座は定員10人のクラスに50人が集まり、講座申請の競争率が5対1を記録する場面もあった。
コンサル業界の関係者は「新入採用の直後にキャリア採用がすぐに告知され、授業の問い合わせが押し寄せている」とし「下半期の転職市場の最大イベントになりそうだ」と述べた。