週末に蚕室オリンピック公園に集まったデモ隊の人波(上の写真)と、8日午前にソウル蚕室オリンピック公園ハンドボール競技場前に結集したデモ隊の人波(下の写真)の比較写真。/ファン・チェヨン記者

8日午前、ソウル松坡区のオリンピック公園ハンドボール競技場前。デモ参加者は絶えず「再選挙」と「不正選挙」を叫んだ。第9回全国同時地方選挙(6・3地方選挙)の過程で浮上した投票用紙不足事態に端を発した抗議集会が4日目に入った。

この日正午時点での警察推計の集会参加者は約1800人。平日午前の出勤・登校時間帯が過ぎ、前夜より人出は減った。それでも現場に残った参加者はハンドボール競技場の周辺を守りながらスローガンを続けた。ある参加者は「平日になって2030の友人たちが多く抜けたが、退勤時間になれば再び集まるだろう」と語った。

デモは蚕室7洞第2投票所の投票箱が松坡区の開票所が設けられたオリンピック公園ハンドボール競技場に搬出された後、本格化した。開票が終わった後も参加者は「選挙手続きに問題があった」として現場を離れていない。

8日午前、ソウル松坡区のオリンピック公園に「自主的参加」を強調するプラカードが置かれている。/ファン・チェヨン記者

◇「主導勢力はいない」…各所に『自発的参加』案内文

オリンピック公園の至る所に「市民の自発的集会」という案内文が貼られていた。現場に置かれた手書きのプラカードには「私たちは一般市民です」「再選挙を叫ぶために来ました」「再選挙以外の政治的スローガン禁止」という文言が記されていた。

プラカードには「出力物とプラカードは使用しない」「手で直接書いた紙のみ使用する」「いかなる指示事項も受けたことはない」という内容も含まれていた。政党や団体と一線を画し、個人の自発的参加である点を強調したものだ。「金銭的支援は受けない」「罵倒・口論・不正行為禁止」「警察の勤務交代時間を尊重してほしい」という案内もあった。

現場でボランティア名札を付けていたチョン・ウネ(51)さんは「リーダーはいない」とし「皆が市民一人として権利を守るためにここに集まったのだ」と述べた。別の参加者も「政治集会ではなく参政権の問題だ」として、投票用紙不足事態の真相究明が必要だとした。

ただし現場では、集会の雰囲気が週末とは変わったという声も出た。週末から現場を守ってきたというある参加者は「昨日だけでも『再選挙』だけを叫び、『不正選挙』という言葉は口にしないという雰囲気が強かった」とし「ところが平日午前に20・30代の参加者が多く抜け、『不正選挙』のスローガンが大きくなった」と語った。

8日午前、ソウル松坡区のオリンピック公園ハンドボール競技場の窓に黄色い梱包テープを貼る市民と、別の市民が口論している。/ファン・チェヨン記者

◇ハンドボール競技場の出入りを巡り衝突…ユース代表チームも一時制止

投票箱の開票は終わったが、ハンドボール競技場周辺の緊張感は続いた。デモ参加者は開票所が設置されていた競技場への出入り問題に敏感に反応した。

この日午前10時ごろ、ハンドボール女子ユース代表チームの選手団が競技場内に保管中の装備を取り出そうとすると、一部の参加者が行く手を遮った。選手らは「お願いします」と入場を求め、最終的に競技場内に入ることができた。しかし外に出る過程では所持品の確認が行われた。

ユース代表チームは今月24日に中国・山西省晋中市で開幕する第25回世界女子ジュニア選手権(U20)出場を控えている。代表チーム関係者は「先週木曜日から練習ができていない」とし「競技場の中にあるボールやシューズなどだけを持ち出そうとしたのだ」と述べた。

競技場の窓を黄色いボックステープで塞ぐ問題を巡っても口論が起きた。ある参加者は「器物損壊罪で通報されれば集会解散の名分を与えかねない」として制止した。一方、別の参加者はこれを止める人を進歩(リベラル)系団体の関係者だと疑い、声を荒らげた。

第9回全国同時地方選の投票用紙不足事態を糾弾し再選挙を求める集会が続く8日、ソウル松坡区のオリンピック公園ハンドボール競技場近くのチケットブースに再選挙を求めるメッセージが貼られている。/News1

◇「委員長辞任で終わることではない」…選管委の責任論が拡大

参加者の間では、ノ・テアク中央選挙管理委員長の辞任だけでは事態は解決しないという声が多かった。検察と警察の捜査とは別に、選管委に対する外部監査と制度改善が必要だという主張も出た。

蚕室7洞第2投票所前のデモの時から現場を守ってきたノ・スヨン(46)さんは「李在明大統領と4部要人が会い、再選挙の決定をしないのであれば机上の空論だ」とし「再選挙なしに人々が現場から去ることはないだろう」と述べた。

6・3地方選挙で再選に成功したソ・ガンソク松坡区庁長も現場を訪れ、責任ある説明が必要だとした。ソ区庁長は「選管委員長が直接来て不正選挙なのか、杜撰な選挙なのか答えを示すべきだ」とし「中央政府であっても選管委をどう改革するのかメッセージを出してこそ市民が納得するだろう」と述べた。

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