昨年11月14日午前1時30分ごろ、テジョン・ユソング区・クァンピョンドン近くの道路で、代行運転の運転手が車にしがみついたまま引きずられている様子。/大田市

酩酊状態で代行運転の運転手を車両にぶら下げたまま走行して死亡させた30代男性に対し、1審で懲役13年が言い渡された。検察は懲役30年を求刑したが、裁判所は殺人の未必的故意を認めつつも、初犯である点や酒に酔った状態で突発的に犯行に及んだとみられる点などを量刑に考慮した。

大田地裁刑事12部(キム・ビョンマン部長判事)は5日、殺人などの容疑で起訴されたA氏(35)に懲役13年を言い渡した。

検察は4月の結審公判でA氏に懲役30年を求刑した。検察はブラックボックス映像と一部供述などを根拠に殺意が十分に認められるとし、A氏が記憶喪失を主張して責任を回避している以上、重い刑が必要だと主張した。

裁判部もA氏に殺人の未必的故意があったとみた。裁判部は、A氏が犯行当時の状況を覚えていないと主張するとしても、被害者が死亡し得る点を容認しなかったと見るのは難しいと判断した。またA氏が相当量の酒を飲んでいたのは事実だが、意思を決定する能力がない程度の心神障害状態だったとは言い難いとして、心神障害の主張を退けた。

裁判部は、A氏が他の容疑は認めながらも最も重い殺人容疑については覚えていないと主張して責任を回避する姿勢を見せたと指摘した。被害者遺族と合意に至っておらず、遺族が厳罰を嘆願した点も不利な事情とみなした。

ただし裁判部は量刑を定めるにあたり、A氏が心神耗弱状態ではないが酒に酔った状態で突発的に犯行に及んだとみられる点、刑事処罰歴のない初犯である点を有利な事情として考慮した。A氏は起訴後、1審判決前までに裁判所へ14回にわたり反省文を提出したという。

A氏は2025年11月14日午前1時30分ごろ、テジョン・ユソング・クァンピョンドン付近の道路で、自身を乗せて運転していた60代の代行運転手B氏を運転席の外に押し出した後、B氏が車両にぶら下がった状態で約1分40秒のあいだ約1.5km走行して死亡させた容疑で起訴された。

A氏は先立ち、B氏が減速帯を慎重に越えないという理由で罵倒し暴行した容疑も受けている。当時A氏の血中アルコール濃度は0.152%で、免許取消水準だった。車両は走行中にガードレールや縁石などに相次いで衝突したとされる。A氏は公判で、運転者暴行と飲酒運転の容疑は認めたが、過度の飲酒で記憶がない、いわゆる「ブラックアウト」状態だったとして殺意は否認した。

判決直後、遺族側は量刑に物足りなさを示した。遺族側弁護人は、遺族が被告人からまともな謝罪を受けていないと述べ、反省文の提出などを勘案しても求刑より量刑が大幅に下がった点は残念だという趣旨で語った。遺族側は検察に控訴意見書を提出する計画だ。

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