東南アジアの麻薬密輸・流通組織に大量の薬物を供給してきた、いわゆる「大口」供給役が起訴された。
麻薬犯罪政府合同捜査本部は29日、特定犯罪加重処罰法上の向精神薬などの容疑でチェ・ビョンミン(50)を拘束起訴したと明らかにした。
合同捜査本部によると、チェ・ビョンミンはカンボジア・シアヌークビルを拠点とする中国系組織を通じて薬物を搬入し、2019年12月から2021年9月まで国内外の流通総責任者らに供給した疑いがある。
チェ・ビョンミンはドイツとラオスで3回にわたりメタンフェタミン約10.9kgを韓国へ密輸し、「フィリピン麻薬総責」として知られるパク・ワンヨルらにエクスタシー4955錠、ケタミン約3.52kg、メタンフェタミン約50gを販売したとされる。
パク・ワンヨルには2020年9月にエクスタシー3000錠とケタミン約2kgを供給したと把握されている。
チェ・ビョンミンはテレグラムで「チョンダム」というニックネームで活動し、ビットコインなどの仮想通貨を受け取って薬物を取引したとされる。
合同捜査本部は警察から事件を引き継いだ後の追加捜査で、チェ・ビョンミンが2021年7〜8月に2回にわたりラオスからメタンフェタミン約10kgを追加密輸した事実も確認した。
起訴状には、チェ・ビョンミンが2021年1月から約9カ月間、メタンフェタミン44.2kg、ケタミン44.2kg、エクスタシー7万1811錠を保管・管理した容疑も含まれた。
チェ・ビョンミンは逃走過程で合成写真を利用して他人名義の旅券を発給させ、カンボジアへ密出国したとされる。2016年にはカジノ出入のため台湾籍の偽造旅券を使用した事実も判明した。
合同捜査本部は、チェ・ビョンミンが麻薬流通で得た数十億ウォン規模の犯罪収益を借名口座と仮想資産で洗浄し、タイ逃走資金として使ったとみている。
合同捜査本部は警察送致前から専担捜査チームを編成し、共犯事件記録2万2000余ページと携帯電話のフォレンジック資料などを再検討したと明らかにした。