22日昼12時50分ごろ、セジョン市オジンドンのセジョン1ボンガの建物1階。「スターバックスセジョン庁舍店」脇の道を通り過ぎた男性4人が放送局のカメラ前を横切りながらこのように語った。グループの1人の首には公務員証が下がっていた。
昼休みになるとコーヒーを手に政府セジョン庁舍へ戻る公務員をよく見かける通りだ。だがこの日は雰囲気が違った。スターバックス店舗前を通る人々の間では、余計な視線を避けようとするような気配がうかがえた。
◇公務員の足が遠のいたセジョン庁舍前のスターバックス
この店舗は総理室の業務空間がある政府セジョン庁舍1棟のすぐ前にある。庁舍周辺の公務員が昼食後にコーヒーを買いに頻繁に訪れる場所だ。
普段は昼12時30分から1時の間は注文が集中し、飲み物を受け取るまで10分以上待つ場合も多い。だがこの日は注文直後にコーヒーが出てきた。レジ前に列はなく、飲み物を待つ客も多くなかった。
店内も閑散としていた。窓際のバーカウンター席やテーブル席のあちこちが空いていた。約50坪の規模で60席を超える店内に座っている客は15人前後だった。昼休みには空席を見つけにくかった普段とは違う様子だった。店内に座っていたある市民は「普段は人が多くて騒がしいが、今日は人が少なくむしろ快適だと思う」と述べた。
セジョン1ボンガは政府セジョン庁舍近隣の代表的な飲食店街だ。すぐ隣には大型アーケード商店街のセジョンマチもある。昼12時を過ぎると食事を終えた公務員や周辺の勤め人が通りにあふれ出る。この日も通りには人が少なくなかったが、スターバックス店内へ向かう足は普段よりまばらだった。店の前まで来て引き返す人も目についた。
スターバックスの5・18関連イベントをめぐる論争が拡大したうえ、放送局のカメラまで設置されており、一部の来店客は周囲の視線を意識している様子だった.
近隣の別のスターバックス店舗も同様だった。政府セジョン庁舍から1ブロック離れた「スターバックスセジョンオジンR店」も昼休みだったが、テーブルのあちこちが空いていた。スターバックスコリア(SCK)に政府庁舍近隣店舗の最近の売上推移を問い合わせたが、SCK関係者は「回答は難しい」と述べた。
◇政府・公務員へ広がる不買の動き
公務員の間でもスターバックス訪問を避ける雰囲気が感知された。匿名を求めたある公務員は「5・18イベントは一線を越えた販促だと見る」とし、「普段はよく行っていたが、今は『あえて行く必要があるか』という考えになる」と語った。
論争は政府省庁の対応へと広がっている。ユン・ホジュン行政安全部長官は前日SNSに「民主主義の歴史と価値を軽んじたり商業的素材として活用した企業の商品は提供しない」と明らかにした。行政安全部内外では、これを事実上の「スターバックスボイコット」宣言として受け止める雰囲気だ。
法務部も今年1月から現在まで大検の予算でスターバックス商品を購入した内訳の確認に着手した。ただし法務部は「アンケートや公募、イベントなどに活用された現況を点検するためのものだ」とし、「購入者の懲戒を念頭に置いたものではない」と述べた。
公務員労組も不買の動きに加勢した。全国公務員労働組合は「今回の事態を厳重に認識する」としてスターバックス不買への同調を提案した。一方、ある市民は「イベントは問題だったが、会長が謝罪し代表理事まで解任した状況で政府省庁が事実上ボイコットを宣言するのは行き過ぎだ」と述べた。