サムスン電子の労組が「非組合員ブラックリスト」を作成したとの疑惑を巡り、警察が労組所属の社員の社内メッセンジャーとメール記録の確保に乗り出した。先にサムスン電子・ギヒョン事業場のサーバーを押収捜索して接続記録を確保した警察が、特定社員の関与可否を確認するため捜査を拡大している格好だ。
20日、法曹界などによると、ファソンドンタン警察署は18日、サムスン電子・ピョンテク事業場で勤務する労組所属のA氏の社内メッセンジャーとメール記録を確保するため、関連サーバーを対象に押収捜索令状を執行した。
今回の事件は、サムスン電子の特定部署のグループチャットで、社員の氏名や電話番号、社員番号、労組加入の有無などが記載されたエクセルファイルが共有された事実を会社側が確認したことから始まった。サムスン電子は、当該文書が労組加入の有無を含む、いわゆる「ブラックリスト」だとみて、氏名不詳の人物を個人情報保護法違反の疑いで先月9日に警察へ告訴した。
その後、特定の社員が社内業務サイトで社員の個人情報を照会した事実が追加で判明すると、サムスン電子は先月16日、当該社員を個人情報保護法違反の疑いで追加告訴した。
捜査に着手した警察は8日、サムスン電子・ギヒョン事業場で社内業務サイトなどを管理するサーバーに対する押収捜索令状を執行した。この過程で警察は、異常な接続記録があるIPを多数確保したとされる。
今回の押収捜索は、ギヒョン事業場で確保した接続記録などを基にA氏の関与可否を確認するための措置とみられる。警察関係者は「捜査中の事案のため、関連内容は確認できない」と述べた。
一方、サムスン電子の労使はこの日午前10時、政府世宗庁舎の中央労働委員会で第3回事後調整会議を開いたが、合意には至らなかった。調整が不成立となったことから、労組は21日から総ストライキに入る立場だ。