ギャラリー「インオービット(InORBIT)」が開館を機に、アン・ボンギュン作家の招待展「In ORBIT-記憶の軌道」を4月29日から5月30日まで開催する。
ソウル・ハンナムドンにあるインオービットは「光」と「軌道(orbit)」を中核概念とする展示空間である。この空間は、人生と感覚、共感が相互に関係を結ぶ方式を探究する。「軌道」は固定された中心ではなく、多様な経験と存在が出会い形成される流れを意味する。「光」は存在を認識させる根源的条件として機能する。
「In ORBIT-記憶の軌道」のオープニング行事は29日午後5時に開く。観覧時間は午前11時から午後7時までで、日曜日は休館する。今回の開館展は、感覚と記憶が互いの軌道に沿って連結される過程を提示する。同時に、ギャラリーが志向する美的・精神的方向を明らかにする出発点の役割を果たす。
アン・ボンギュン作家はイメージとテキストの関係を持続的に探求してきた。アン・ボンギュンは今回の展示で、記憶と時間の層位が絵画の中で形成され変形される過程を示す。
作業は文字から出発する。画面を満たすテキストは遠目には読めるように見えるが、近づくほど意味は曖昧になる。代わりに物質的な質感と造形性が強調され、テキストはイメージへと転換される。この過程で観覧者は、読むことと見ることが交差する経験をする。
作家はモデリングコンパウンドを活用してキャンバス上に文字の構造を作る。その後、複数の層の色を重ね、再び削り取る過程を反復する。こうした方式は時間の蓄積と痕跡を物理的に露わにする。また、作品に引用された多様なテキスト、特に聖書の句は直接的には現れない。代わりに画面の構造と流れの中に染み込み、存在と時間、記憶に関する問いを喚起する。