イディヤコーヒー大田オーワールド店の店主、ビョン・ギファン氏(右)とVサインで記念撮影。/ビョン・ギファン氏提供

テジョンオーワールドでオオカミ「ヌック」が脱走した8日。霧雨が降るなかで捜索隊員が忙しく動いた。イディヤコーヒー大田オーワールド店の店主であるビョン・ギファン(58)さんは、雨に打たれて寒さに震える捜索隊員を見た。何か助けようという気持ちで直ちに温かいコーヒーを淹れ、捜索隊員から警察官、消防士、清掃スタッフにまで配った。

ビョンさんの無料コーヒーの提供はヌックが9日ぶりに生け捕りになるまで続いた。1日に平均500杯、合計4500余りのコーヒーを提供した。イディヤコーヒーのアメリカーノ1杯が3200ウォンである点を考慮すると1440万ウォン相当だ。

ビョンさんは22日、ChosunBizとの電話インタビューで「正直、1日や2日でヌックが戻ってくると思っていたが9日も続き、(コーヒー提供が)負担にはなった」と笑った。続けて「苦労している人を見ると当然、温かいコーヒー一杯でもあげたい気持ちが湧くのではないか」とし「ヌックも早く戻ってくるよう願う気持ちを込めて当然のことをしただけだ」と述べた。

8日、大田オーワールドから脱走したオオカミ「ヌック」を捜すため、消防や警察、オーワールド、錦江流域環境庁、猟師らが捜索範囲を協議している。/News1

ビョンさんはテジョン生まれ育ちだ。2024年1月にオーワールドで生まれたヌックに一層心が向いた理由だ。ビョンさんは「ヌックはまだ2歳にすぎず、野生ではなくオーワールドで育ったのに、外に出て心配が多かった」とし「本当に多くの人が努力してヌックが無事に戻ってきて幸いだ」と語った。

ビョンさんは、これまで多くの助けを受けて返しただけで特別な善行ではないと述べた。ビョンさんは「他人の善意を経験したことが多かった」とし「雪道で車を走らせていて孤立したとき、見知らぬ人が来て雪をすべてどけてくれたこともあった」と話した。さらに「助けてくれた人たちは皆、恩着せがましくしなかった」とし「今回のコーヒー提供もオーワールドで商売をする者として当然のことだ」と述べた。

ビョンさんが捜索隊員にコーヒーを提供した事実がオンラインコミュニティやソーシャルメディア(SNS)などを通じて知られ、「ドンッチュル(消費者が善行を施した店の売上を上げてあげること)」をしてあげようという反応が相次いだ。ビョンさんはオーワールド内でイディヤコーヒーの店舗とトンカツの店舗を運営している。

しかしヌックが戻ってきた後もオーワールドの監査手続きが続いており、再開時期も定まっていない。入居店舗も営業を2週間以上休んでいる。ドンッチュルをしてあげたくてもしてあげられない状況という意味だ。

大田オーワールドで20日、オオカミ「ヌック」が餌を食べている。/大田オーワールドのソーシャルメディア(SNS)より

ビョンさんも売上が事実上「0」の状況に苦境を訴えた。ビョンさんは「差し迫ってオーワールド最大の繁忙期であるこどもの日(5月5日)の連休が近づいているのに、いつ店を開けられるかわからず途方に暮れている」とし「ヌックも早く健康を取り戻し、オーワールドも一日も早く再開してほしい」と述べた。

気候エネルギー環境部は、オーワールドが安全管理義務に違反したとみて、問題が改善されるまで動物園の運営を中断させた。テジョン市が前面に出てオーワールドの監査も進めることにした。

ビョンさんだけでなく、オーワールドに入居した8社も事情が厳しいのは同じだという。ビョンさんは「ヌックの脱走騒ぎをきっかけに多くの人がオーワールドを訪れてくれることを願うばかりだ」と述べた。

イディヤコーヒーは、オーワールドの休場によりビョンさんの店舗運営に困難がある点を認識しているとした。イディヤコーヒーの関係者は「本社も事情を十分に共感している」とし「関連対策を検討している」と明らかにした。

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