テジョンのオーワールドから脱走した後、9日ぶりに生け捕りとなったオオカミ「ヌック」の"モッパン(食事配信の略)"動画が高い再生数を記録している。
22日にオーワールドのソーシャルメディア(SNS)を見ると、20日に公開されたヌックが餌を食べる場面を収めた1分34秒の動画は、この日午前11時30分時点で再生数が146万4000回を超えた。
オーワールドが前日に投稿した、21日のヌックの採食動画も同時点で31万2000回以上再生された。2本の動画の合算再生数は170万回を超えた。オーワールドの既存動画の再生数が1万〜10万回水準だった点を踏まえると、ヌックへの関心の大きさを示すものだ。
動画には「ヌックが食べている姿を見るだけで満たされる」「ヌックを見ると自然と母親の微笑みになる」「早くヌックに会いにテジョンへ行きたい」などのコメントが続いている。
しかし、動画の中でヌックが床に置かれた生の鶏肉や牛の合挽き肉を食べる様子が俎上に載った。「ヌックマム(ヌックの"お母さん"を自任するファン)」を名乗る人たちが「なぜ器ではなく床に与えるのか」として衛生面の問題を提起したためだ。
これを受け、オーワールドは報道資料を出して説明した。オーワールドの管理主体であるテジョン都市公社は報道資料で「野生動物であるオオカミには、もともと別途の容器を提供しないのがアニマルウェルフェア(動物福祉)のマニュアルだ」と述べた。捕食動物であるオオカミは餌をくわえて安全な場所へ移動し、引き裂いて食べる習性があるため、むしろ餌を床に提供するのが適切だという趣旨である。
ヌックは現在、1日1.5〜2kgの生肉を摂取しながら平常時の体力の80%水準まで回復した状態とされる。オーワールドは、ヌックがコンディションを取り戻し次第、仮設の隔離空間から仲間がいる「オオカミサファリ」へ復帰させる計画だ。