20日ソウル中区のあるCUコンビニ。昼時を前にした午前11時を過ぎたが、生鮮食品の棚は空だった。三角キンパ・弁当・サンドイッチが並ぶべき陳列台には「需給に支障が生じている」という案内文だけが貼られていた。
昼食を手早く済ませようとCUコンビニを訪れた会社員は、空の陳列台に戸惑った。光化門近くの職場に通う姓チョの人物(29)は「弁当を買いに来たが、残っていたキンパ1本をやっと選んだ」と語った.
◇コンビニ店主「売上急減」…物流センターへ直接
CUコンビニの棚が空くのは、全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下の貨物連帯コンビニ支部CU支会のストの余波である。貨物連帯は配送ドライバーの処遇改善などを要求し5日にストを宣言した後、7日から主要物流センターへの出入りを遮断し配送を拒否している。忠北ジンチョンのBGFフード工場も17日から封鎖され、翌日から稼働が停止した。
ストが2週近く続き、最も大きな被害は店主が被っている。弁当・キンパ・サンドイッチといった簡便食はコンビニの中核売上品目だが、入荷が途絶えたことで客足も減っているためだ。この日ソウル市内のCUコンビニ5店を回った結果、店主は「平常時より売上が10〜30%減った」と口をそろえた。
ソウル中区でCU店舗を運営する姓イの人物(57)は、空になった棚を指さしてため息をついた。人物は「キンパと弁当が平常比で約80%入ってこなかった」とし「体感として売上が30%は減ったが、いつ終わるか分からずもどかしい」と述べた。
一部の店主は物流センターに直接行き、商品を受け取っている。ある店主は店主向けオンラインカフェに「急ぐ者が井戸を掘るというように、センターへ直接行って商品を積んできた」とし「被害はそっくり店主の取り分だ」と書いた。
◇貨物連帯、「黄信封法」を掲げ直接交渉を要求
店主は一日も早い事態の収拾を望んでいる。CU加盟店主連合会は16日、ソウル汝矣島の国会で記者会見を開き「売上減少と顧客離れの被害が現実化している」としてスト中止を促した。
しかし労使の隔たりは容易に縮まっていない。貨物連帯は元請けの交渉責任を強化する、いわゆる「黄信封法」(スト被害に対する損害賠償請求を制限する趣旨の法改正案)の趣旨に基づき、BGFリテールの物流子会社BGFロジスと直接交渉すべきだと主張する。これに対し会社側は、運送会社との契約構造上、直接交渉は困難だという立場である.
物流の混乱が長期化するなか、現場の衝突まで発生した。この日午前、慶南ジンジュ市のCU物流センター前の集会現場で2.5トン(t)ボックス車と組合員が衝突し、1人が死亡、2人が負傷した。午後に入って警察と組合員の間でのもみ合いも起き、この過程で警察官1人が負傷した。貨物連帯はジンジュ物流センター前に組合員が結集する「総力闘争」を予告した。