近隣住民と共に過ごし悩みの解決を一手に引き受けてきた「地域の働き手」チョン・グギョン氏が、臓器提供で3人に新たな命を分かち、逝去した。
韓国臓器組織寄贈院は1月28日、ハンリム大聖心病院でチョン氏が脳死臓器提供により肺と腎臓2個を寄贈したと10日明らかにした.
チョン氏は1月18日、自宅で倒れているところを発見され病院に搬送された。医療陣が積極的に治療したが、意識を回復できず脳死状態となった。
チョン氏は生前、家族と共に臓器提供関連のニュースを見ている際、「自分の体が健康でほかの人を救えるならどれほど良いだろう」と話したという。
日頃から生命の分かち合いの意志を家族にたびたび伝えていた。またチョン氏が日頃から自分のすべてを施し分かち合って生きてきたため、家族は人生の最後の瞬間にもこの信念を守ってあげようと寄贈を決心した。
全羅北道ジョンウプ市で4人兄弟の長男として生まれたチョン氏は、明るく活動的な性格で友人も多く、周囲の人々をよく気遣った。5年前にてんかんで倒れて以降は健康回復のため毎日3〜4時間ずつ散歩し、体調管理に努めた。
チョン氏は国会議員の地域事務所で事務局長として働き、他者を助けるため常に努力した。人と交わることを好む性格で、ライオンズ、ロータリークラブなど複数の奉仕団体で会長職を務めるほど信頼され、毎年のキムジャン(冬に向けた大量のキムチ漬け)の奉仕や療養院の訪問などを通じ、困難な隣人に先に歩み寄り手を差し伸べる温かい人だった。
チョン氏の娘シ・ヨン氏は、「お父さんは本当に良い人だよ。『お父さん』という呼び名を離れ、一人の人間として心から尊敬できる方だったよ。天国では残された人たちの心配はしないで。私たちはお父さんが生きてきたように互いを気遣いながらうまくやっていくよ。お父さん、良い所でゆっくり休んで。愛してる」と最後のあいさつを伝えた。