消防庁中央119救助本部は、忠清圏域にあたるソサン119化学救助センターに「大容量放水システム」の配備を完了したと1日明らかにした。2月27日の装備納入以降、1カ月にわたり装備操作教育と現場適応訓練を実施してきた。
大容量放水システムは、従来の消防装備では対応が難しい大型の油類タンク火災などに特化した先端装備である。放水砲をはじめ大型ポンプ、水中ポンプ、ホース回収機など複数の装備が一つのシステムとして連動し作動する。
水中ポンプを活用し、湖や河川、海水などを制限なく消防用水としてくみ上げて使用でき、1分当たり最大4万5000リットル(L)の水を放出する。これは長さ30mのプールを25分で満たせる量である。
また最大110mの距離まで放水でき、遠距離での大規模火災鎮圧作戦を効果的に遂行できると消防庁は期待した。
大容量放水システムは大型油類火災で力を発揮した。2018年キョンギ・コヤン市の貯油所火災の際は、火勢を抑えるまで17時間以上を要した。しかし大容量放水システムが初めて導入されて発生した2025年2月のウルサン石油化学団地の大型油類タンク火災では、15分で大きな火勢を抑え、3時間で完全鎮火した。
消防庁は大容量放水システムを火災鎮圧だけでなく多様な用途に活用してきた。2022年台風「ヒンナムノ」によりキョンブク・ポハン市のマンション地下駐車場とポスコ・ポハン製鉄所が浸水被害を受けた際には、大容量放水システムを投入し大規模排水作業を行った。2023年チュンブク・オソン地下車道の浸水現場でも力を発揮した。
昨年、カンウォン・カンヌン市の干ばつ状況では、大容量放水システムが2週間で12万トン(t)の用水を給水したこともあった。
中央119救助本部は大容量放水システムを2022年に嶺南圏、今年に忠清圏へ配備したのに続き、2027年には湖南圏にも導入する計画である。
キム・スファン中央119救助本部長は「大容量・中容量放水システムの全国対応網拡充を通じ、極限の災害状況でも政府レベルの迅速かつ圧倒的な対応で国民の生命と財産を守る先頭に立つ」と述べた。