警察庁提供

警察は最近の中東情勢に伴う国民の不安を悪用したフィッシング(詐欺)犯罪の試みが相次いでいるとして、23日に「緊急フィッシング注意報」を発令した。

警察庁電気通信金融詐欺統合対応団に寄せられた3大フィッシングシナリオは、▲戦争の恩恵銘柄を名目とした投資リーディングルームへの誘導 ▲航空便の取消・再予約を装ったスミッシング ▲不安心理などを悪用したロマンス詐欺(交際を装う詐欺)などである。

いわゆる戦争の恩恵銘柄(株)を推奨するとして投資リーディングルームに加入させる手口が多かった。「投資利益を達成できない場合は元本返還および損害賠償を約束する」として偽の取引所などへの登録を誘導し、投資金だけを奪う典型的な詐欺手口だと警察は説明した。

中東地域の領空統制状況などを悪用し、「お客様の航空便は中東情勢により取消となりました。再予約および払い戻しのためにアクセスしてください」という内容のSMSを送った事例もあった。メッセージに添付されたURLを押すと偽の航空会社・旅行会社サイトに接続され、クレジットカード情報などの入力を誘導した。個人情報を窃取する手口である。

このほか、中東地域の医師や軍人などを装って接近し送金を要求するロマンス詐欺、中東情勢と世界情勢の原理を理解し備えることができる本を無料配布するとして個人情報を要求するおとりメッセージの事例もあった。

国際救護団体を装って偽の寄付サイトへのアクセスを誘導したり、小規模事業者向け緊急融資の実施、燃料費払い戻し支援などを悪用したフィッシングの可能性もあると警察は警告した。

警察は中東情勢を悪用した犯行の試みが実際の被害につながらないよう、犯行に使われた電話番号とURLの遮断を進めている。警察はまた「ボイスフィッシングなどが疑われる場合は1394または112に直ちに通報してほしい」と呼びかけた。

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