グループ防弾少年団(BTS)のクァンファムンでのカムバック公演で約26万人が集まる見通しのなか、意外な核心変数として「トイレ」が浮上した。「良い日に良い公演を見に来て基本的な不便を経験してはならない」という共感のもと、ソウル市はトイレの確保と案内に総力を挙げている。
21日、ソウルのクァンファムン広場で開かれる「BTSカムバックライブ:アリラン(ARIRANG)」を前に、鐘路区とソウル市はトイレインフラを大幅に拡充した。公演場周辺には移動式簡易トイレが設置され、周辺の建物もトイレ開放に参加している。呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は19日に現場を点検し「安全とトイレの問題に格別に気を配っている」と明らかにした。
公演場近くのフェンス区域には移動式簡易トイレが20余室設置され、米国大使館の裏手など外周にも100余室が追加で用意された。クァンファムン広場一帯には合計126基の移動式トイレが配置される。近隣建物の開放トイレまで含めると約90余カ所、2600余室を利用できる。単純計算では100人当たり1室水準である。
ただし公演開始前と終了直後には人波が集中し、長い待機列は避けられない見通しだ。特に女性観客の比重が高い点を踏まえると、体感待ち時間はさらに長くなる可能性があるとの分析も出ている。
混雑を緩和するための案内体制も強化された。鐘路区は主要な要所ごとにQRコードを挿入した懸垂幕を設置した。これをスキャンすると「ソウルスマートマップ」につながり、トイレの位置や医療ブース、利便施設などの情報を確認できる。NAVER地図もトイレと出入口ゲート、医療支援ブースなど主要施設の位置や交通規制情報をリアルタイムで提供する。
政府と関係機関も安全管理に乗り出した。鐘路区と中区一帯には多数群集災害の危機警報「注意」段階が発令され、災害医療対応体制も稼働した。中央応急医療センターと保健所、災害医療支援チーム(DMAT)、消防などが連携し、緊急事態に備える。
中央応急医療状況室は「関心(Blue)」段階を発令し、24時間のモニタリングを進めている。ソウル市内の応急医療機関51カ所も病床と患者受け入れ可否をリアルタイムで管理し、消防当局は軽症患者の迅速な搬送を支援する計画だ。