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加熱式たばこが室内で発生させる揮発性有機化合物の濃度は、一般たばこよりおよそ10分の1水準という研究結果が示された。

ただし加熱式たばこからもホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの有害化合物が検出された。使用量と換気の有無によって室内汚染物質の濃度が変動することが分かった。

キム・ギヒョン漢陽大建設環境工学科教授の研究チームは2025年9月、国際学術誌「Journal of Hazardous Materials(ユヘムルチルジョナル)」に、加熱式たばこが室内空気質に与える影響を分析した研究結果を発表した。

研究チームは加熱式たばこと一般たばこの室内空気汚染の程度を比較するため、33.8㎥規模の喫煙ブースで実験した。加熱式たばこと一般たばこをそれぞれ1本、3本、6本ずつ使用した。ブースの扉を閉めた状態と開けた状態で、室内空気中の揮発性有機化合物とカルボニル化合物の濃度を測定した。喫煙後5分、10分、20分が経過した時点で濃度がどう変化したかも併せて確認した。

その結果、加熱式たばこで発生した揮発性有機化合物の濃度は一般たばこより低かった。加熱式たばこ6本を使用した場合、密閉したブースで測定された揮発性有機化合物の濃度は1347ppbCだったが、一般たばこは1万4834ppbCで約11倍水準だった。ppbCは空気中の有機化合物濃度を炭素含有量基準で示す単位である。

換気した状態では加熱式たばこが416ppbC、一般たばこが3435ppbCまで低下した。加熱式たばこは一般に摂氏250〜350度でたばこ葉を加熱するが、一般たばこは800度で燃焼する。これにより両製品で発生する有害物質の濃度に差が生じるというのが研究チームの分析である。

加熱式たばこからも多様な有害物質が検出された。研究チームは揮発性有機化合物14種とカルボニル化合物10種を分析した。加熱式たばこでは主要成分としてイソプレン、ドデカン、アセトアルデヒドなどが確認された。これは人体に影響を及ぼし得る。

室内汚染物質の濃度は使用量と換気条件によって異なった。加熱式たばこと一般たばこはいずれも使用量が増えるほど有害物質が蓄積し、濃度が高まった。喫煙ブースを密閉した場合より、扉を開けて換気した場合の方が濃度は低下した。

研究チームは加熱式たばこで発生する揮発性有機化合物を室内の調理活動と比較した。その結果、加熱式たばこは一部の調理活動より汚染物質の排出が少ないことが明らかになった。研究チームは「室内環境で加熱式たばこの有害物質排出特性を分析し、一般たばこ、調理活動と比較した」と説明した。

参考資料

Journal of Hazardous Materials(2025)、DOI: https://doi.org/10.1016/j.jhazmat.2025.138790

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