疾病管理庁が人工知能(AI)を活用した疾病管理体制の転換(AX・AI Transformation)に着手した。
感染症対応から慢性疾患管理、検疫、偽情報対応までAIを活用することが核心であり、これを総括する官民協議体も発足させた。
疾病管理庁は7日、ソウル・ロッテホテルで「疾病管理AX(人工知能転換)委員会」第1回会合を開き、疾病管理分野のAI転換中長期戦略の策定に着手したと明らかにした。
委員会はイム・スングァン疾病管理庁長を委員長に、政府委員5人とAI・ビッグデータ・保健医療分野の民間・公共の専門家11人など計16人で構成した。委員会は2027〜2031年に適用する疾病管理AX中長期戦略を用意し、データ・政策・研究開発(R&D)を連携した核心課題と法・制度の改善策、段階別実行計画などを議論する。
疾病庁はこれまで内部で「疾病管理人工知能革新推進団」を運営し、AI基盤の公共サービス実証事業を推進してきた。
昨年は科学技術情報通信部の公共AXプロジェクトで、感染症対応、健康管理、検疫、インフォデミック(情報感染症)など4件の課題が選定され、AIソリューション開発を進めている。これは全20件の課題のうち最大規模である。ただし、個別部門中心の事業だけでは機関レベルの総合戦略を用意するには限界があると判断し、2026年3月に「疾病管理人工知能担当官」を新設してAI転換戦略の策定を進めてきた。
疾病庁はAI活用の基盤も段階的に構築する計画だ。2029年の開通を目標に「疾病データON」プラットフォームを構築し、感染症の通報・調査、国家予防接種、慢性疾患、健康有害要因など多様なデータを標準化して統合管理する。これによりAI活用が可能なデータ環境を造成し、機関間で分断されたデータを連携して政策の活用度を高める構想である。
公共AXプロジェクトでは、感染症対応AIアシスタントと疫学調査支援システム、個人向けのパーソナライズド健康管理サービス、海外旅行者対象のAI検疫システム、感染症の虚偽・捏造情報をリアルタイムで分析するインフォデミック対応システムなどを開発している。
イム・スングァン疾病管理庁長は「これまで蓄積してきた膨大な疾病管理データとAI技術を結合することは、将来の保健危機対応の核心資産だ」と述べ、「機関間のデータの壁を取り払い、AIを基盤に疾病の脅威から国民の日常を先制的に守る公衆衛生の革新を推進する」と語った。