米国とイランの終戦合意で原材料供給の不安が和らいだうえ、政府が脱毛治療薬を健康保険で支援する案を議論し、JWグループに関心が集まっている。輸液事業を手がけるJW Life Scienceは原価負担を緩和し、脱毛治療薬を保有するJW Shinyakは患者の処方拡大を見込めるためだ。
輸液は水分、電解質、栄養素を静脈注射で供給するものだ。JW Life Scienceは輸液を生産し、JW中外製薬とJW Shinyakを経て大病院、医院に納品している。JW Life Scienceの2026年1〜3月期の基礎・栄養・特殊輸液の売上は334億ウォンで、全体売上に占める比率は56%を上回る。
輸液を入れる輸液バッグは石油化学製品であるナフサを原料に作る。ナフサは中東戦争でホルムズ海峡が封鎖され、需給に非常事態が生じた。会社は迂回航路で入ってくる原材料を活用して輸液を生産した。医療現場で大きな支障は出なかったが、この過程で原材料の調達費用がかかったという説明だ。
米国とイランが戦闘を中断し、ホルムズ海峡を再び開放することで合意し、原価負担は次第に和らぐとみられる。会社関係者は「輸液のマージン改善に資する見通しだ」と明らかにした。
政府が若年層の脱毛治療薬に健康保険を適用する案を議論し、JW Shinyakにも注目が集まっている。JW Shinyakはフィナステリド、デュタステリド系の脱毛治療薬を保有している。脱毛治療薬に健保が適用される場合、患者の自己負担が減少して処方が増える可能性があるとの見方が出ている。JW Shinyakの終値は11日1301ウォンから18日2065ウォンへと1週間で59%上昇した。
もちろん変数もある。脱毛治療薬が非給付から給付に転換される場合、価格引き下げ圧力が生じうるためだ。健保財政が投入される医薬品は健保公団の薬価管理の対象となる。給付収載の過程で価格調整は避けられないということだ。処方患者の増加と価格引き下げの可能性を併せて考慮する必要があるとの分析が出ている。
脱毛治療薬に給付が適用されれば、より多くの製薬企業が参入し、市場が拡大する可能性もある。この過程で脱毛治療薬を受託生産する企業も恩恵を受けうるとの見方が出ている。JW中外製薬はデュタステリド錠に関する受託生産事業を行っている。
製薬業界の関係者は「脱毛治療薬を販売する企業だけでなく、受託生産する企業にもプラスになる見通しだ」と述べた。中東発の供給不安が和らいだうえ、脱毛治療薬の健保給付まで議論され、JWグループに青信号がともるか、業界が注目している。