前年末に時価総額1兆ウォン規模でKOSDAQ市場に入성した手術機器専門企業Livsmedが、次世代手術ロボット「スターク(STARK)」を前面に打ち出し、グローバルながん手術市場の攻略に乗り出した。
ただし市場はなお慎重な雰囲気だ。スタークの技術力そのものよりも、実際に海外売上の拡大と収益性の改善につながるかどうかが、今後の企業価値を左右する核心変数に挙げられるためである。
27日Livsmedの株価は取引時間中に最大17%急落した。医療界と市場の期待を集めていたスタークが公開された直後に株価が大幅に下落し、市場の反応に一段と関心が集まった。
会社は前日午後、ソウル江南区のグランドインターコンチネンタル・パルナス・ソウルホテルで100人余りの医療陣と投資家を対象にスタークを初公開し、スタークを活用した人体模型による腹腔鏡手術のデモンストレーションも実施した。現場では既存の手術ロボットと比べた際の差別化された構造と操作性に関して肯定的な評価が出た。
スタークは多関節技術に基づく腹腔鏡手術ロボットで、より精巧な低侵襲手術が可能となるよう設計された点が特徴である。特に90度関節の技術が実際の操作性改善の核心基盤として挙げられる。1台の本体(カート)に2本のロボットアームが装着された構造を計2台組み合わせた形だ。合計2台のカートに装着された4本のロボットアームによって、手術室の空間効率とレイアウトの柔軟性を高めた。既存手術ロボットに比べサイズを半分以上縮小し、高さやアプローチ角度、方向転換の自由度も確保した。
行事に出席した世界ロボット手術学会(SRS)会長のエドゥアルド・パラ・ダビラ(Eduardo Parra-davila)は「スタークの90度関節とモジュール型アーキテクチャは真のゲームチェンジャーだ」と述べ、「Kロボットがグローバル手術市場を牽引する決定的な契機になるだろう」と評価した。
しかし市場の反応はやや異なった。市場はスタークの技術力よりも実際の商業化可能性により注目していると分析される。
行事に出席したある市場専門家は「既存の輸入ロボットに比べ、差別性と事業性は確かだ」としつつも、「医療機器は国別の認可手続きが複雑で病院サプライチェーンへの参入にも時間を要するうえ、医療陣の教育まで必要なだけに、売上への反映スピードはやや時間がかかる可能性がある」と語った。
続けて「最近はバイオセクター全般の投資心理も良くない状況であり、株価の反騰効果を得るには、結局は海外での成果が確実に出なければならない」と付け加えた。
現在のグローバル手術ロボット市場は、米国の手術ロボット企業インテュイティブ・サージカルの「ダビンチ」システムが事実上主導している。市場では、スタークもまた米国・欧州などグローバル主要市場でどれだけ早く定着するかが、今後の企業価値の核心変数になると見ている。
韓国でもCUREXO、コーヨンテクノロジー、meerecompanyなどが手術ロボットの商用化に乗り出しているが、まだグローバル市場での影響力は限定的だとの評価だ。
会社は7月に食品医薬品安全処の品目許可を申請し、年内の許可獲得を目標としている。以後は翌年に日本、2028年に米国の順で認可を拡大していく計画だ。業界では早ければ今年から一部の売上反映が可能だと見ている。
Livsmedは昨年12月、時価総額1兆ウォン規模でKOSDAQ市場に上場し、市場の期待を一身に集めた。会社は世界で初めて90度多関節構造を実装したハンドヘルド腹腔鏡手術機器「アティセンシャル(ArtiSential)」を商用化し、技術力を認められた。執刀医の手の動きをそのまま再現できるよう設計され、既存の腹腔鏡手術の限界を補完したとの評価を受けた。
上場後は投資熱も高かった。上場初日の株価は10%超上昇し、20日には特許・商標・デザインを含む累積知的財産権(IP)1000件突破の知らせに再び10%以上急騰した。上場後の時価総額は一時2兆ウォン水準まで拡大した。
ただし業績面では依然として課題が残る。Livsmedはなお営業赤字を継続している。
今年1〜3月期の売上高は102億6322万ウォンで前年同期比5.5%増だったが、営業損失は66億5725万ウォンから83億6687万ウォンへと25.7%増えた。市場では、今年の通期売上が1016億ウォンで前年比約98%増加する一方、赤字規模も194億ウォン水準に達すると予想している。
主力製品であるアティセンシャルの海外販売拡大のペースが期待に及ばなかった点も、業績の重荷要因に挙げられる。1〜3月期は通常、医療機器業種の閑散期であり、業績の変動性が大きくなったというのが会社側の説明だ。
グローバルな競争環境も容易ではない。世界最大級の医療機器企業の一つである米国ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も、手術ロボット「オタバ(OTTAVA)」の米食品医薬品局(FDA)での許可手続きを進めている。既存の市場強者である米国インテュイティブ・サージカルの「ダビンチ」まで含めると、グローバル手術ロボット市場の競争は一段と激化する見通しだ。