Seegeneが多剤耐性菌(MDRO)検出用の新製品「オールプレックス(Allplex™)MDROアッセイ(Assay)」を欧州市場に投入したと21日に明らかにした。
今回の製品は欧州体外診断医療機器規則(IVDR)の要件を反映して開発した分子診断ソリューションであり、医療関連感染(HAI)に関連する多剤耐性菌および耐性遺伝子の検出に活用される。多剤耐性菌は複数種類の抗生物質に耐性を持つ病原性微生物である。
「オールプレックスMDROアッセイ」はリアルタイム多重遺伝子増幅(PCR)技術に基づく製品で、主要な多剤耐性病原体と耐性遺伝子を一度の検査で同時に検出できるよう設計されている。
PCRに基づく一次スクリーニング検査を通じて培養検査結果が出る前の段階で感染の予防・管理を支援できる点も特徴である。院内感染リスクのモニタリングと初動対応、感染管理体制の構築に必要な情報をより迅速に提供できるという説明である。
今回の発売は、抗生物質耐性(AMR)対応需要の拡大に合わせて感染管理の診断ポートフォリオを強化しようとする戦略の一環である。
近年、世界的に抗生物質耐性の問題が深刻化し、医療関連感染の負担も増している。米国疾病対策予防センター(CDC)によると、米国の病院内における抗生物質耐性感染は新型コロナウイルスのパンデミック期間に約20%増加し、その後もパンデミック以前の水準を上回っていることが示された。
Seegeneは、今回の製品が既存の「オールプレックス薬剤耐性検査(Entero-DR)アッセイ」と併用される場合、腸内耐性菌の検査領域を越えて院内で感染リスクが高い主要病原体まで包含できると説明した。これにより、医療機関の感染管理における対応範囲をより体系的に拡大できると期待している。
Seegeneは今後、医療関連感染への対応能力を強化し、感染の監視・管理需要の拡大に合わせて関連戦略を高度化する計画である。あわせて、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)検出用の新製品「オールプレックスMRSAアッセイ」も来年の発売を目標に開発中である。該当製品はまず欧州市場に供給し、今後は市場ごとの規制環境と医療需要に合わせてグローバル供給も段階的に拡大する予定である。
シン・デホSeegeneグローバル営業・マーケティング総括副社長は「今回の製品発売は、病院の感染管理環境でより幅広い診断対応を可能にする重要な前進だ」と述べ、「実際の臨床現場で効果的に活用できる診断ソリューションの開発を継続していく」と語った。