サムスンバイオロジクスが世界最大のタンパク質・抗体医薬品学会である「PEGSボストン」に参加し、グローバル顧客の拡大に乗り出した。抗がん新薬の開発支援プラットフォームと受託研究開発(CRDO)の能力を前面に出し、グローバル受注競争力を強化する戦略である。
サムスンバイオロジクスは11日(現地時間)から15日まで米国マサチューセッツ州ボストンで開かれる「2026 PEGS(Protein & Antibody Engineering Summit)ボストン」に参加したと明らかにした。
PEGSボストンは世界のバイオ・製薬業界の専門家2500人余りが出席するグローバルなバイオ医薬品技術学会で、最新のタンパク質・抗体治療技術と開発戦略を共有するイベントである。
サムスンバイオロジクスは会期中に別途のミーティングルームを運営し、グローバル製薬企業とビジネスミーティングを進めている。
12日には「サムスンオルガノイド・統合受託開発(CDO)能力に基づく抗がん新薬開発の高度化」をテーマにランチョンプレゼンテーションを開いた。発表はキム・セヒ・サムスンバイオロジクスCDO開発センター・オルガノイド技術グループ長が担った。
この場でサムスンバイオロジクスは、患者腫瘍を実際に近い形で再現した「サムスンオルガノイド」と、候補物質評価プラットフォーム「ディベロピック(DEVELOPICK®)」を活用した抗がん新薬の開発戦略を紹介した。
サムスンオルガノイドはがん患者由来の細胞に基づき薬物反応を事前に分析するプラットフォームである。候補物質の有効性と開発可能性を初期段階で評価し、新薬開発の失敗可能性を下げられるというのが会社側の説明である。
ディベロピックは少量のタンパク質だけで候補物質の特性を分析し、最適な候補を選別するプラットフォームである。サムスンバイオロジクスは現在バージョン3.0まで開発を完了した。
これとともに▲高濃度製剤開発プラットフォーム「S-HiCon(エス・ハイコン、S-HiCon™)」▲細胞株プラットフォーム「S-CHOice(エス・チョイス、S-CHOice®)」▲二重抗体プラットフォーム「S-DUAL(エス・デュアル、S-DUAL®)」など計9種類のCDOプラットフォームを構築し、顧客のニーズに合わせたサービスを提供していると会社は説明した。
ジェームズ・チェ・サムスンバイオロジクス営業支援担当副社長は「初期候補物質の発掘から臨床、商業化まで顧客の成功可能性を高めるため、能力を継続的に強化している」と述べ、「差別化されたプラットフォームを基盤にグローバル顧客の需要に積極的に対応する」と語った。
一方サムスンバイオロジクスは今年3月のDCATウィーク、4月の米国がん研究学会(AACR)に続き、グローバルカンファレンスへの参加を拡大している。6月に米国サンディエゴで開かれる世界最大のバイオ・製薬見本市「2026バイオ・インターナショナル・コンベンション(BIO USA)」にも参加し、グローバル受注活動を継続する計画である。