マイクロプラスチック./pixabay

空気中を漂うマイクロプラスチックが地球温暖化に影響を及ぼす可能性があるとの研究結果が示された。これまでプラスチック汚染は主に海洋や土壌、生態系の問題として扱われてきたが、大気中のプラスチック粒子が日光を吸収して空気を温める役割を果たし得るということだ。

中国・上海の復旦大学と米国デューク大学などの国際研究チームは、色のついたマイクロプラスチックとナノプラスチックの光吸収特性を分析した結果を国際学術誌「ネイチャー・クライメートチェンジ(Nature Climate Change)」に5日掲載した。

マイクロプラスチックとナノプラスチックは、大きなプラスチックごみが日光、波、摩擦などによって細かく砕けて生じた粒子である。マイクロプラスチックは直径が最大500㎛(マイクロメートル、100万分の1m)の非常に小さなプラスチック片で、ナノプラスチックはこれよりはるかに小さい1㎚(ナノメートル、10億分の1m)水準までを含む。非常に小さく目に見えにくいが、大気の流れに乗って都市だけでなく人里離れた地域まで移動し得る。

研究チームは高分解能電子分光法でプラスチック粒子が光をどのように吸収するかを分析し、これを大気輸送シミュレーションと組み合わせた。その結果、黒色や多色のプラスチック粒子は白色粒子よりもはるかに強く日光を吸収した。

世界の大気中におけるプラスチック粒子の濃度を現実的に仮定して算出したところ、ナノプラスチックの放射強制力は1㎡当たり0.033W(ワット)、マイクロプラスチックは1㎡当たり0.006Wと推定された。放射強制力は、地球が太陽から受け取るエネルギーと再び宇宙へ放出するエネルギーの均衡がどの程度揺らぐかを示す値である。値が大きいほど大気を温める効果が大きいことを意味する。

今回の研究で、プラスチック粒子の温暖化効果は代表的な温暖化物質であるブラックカーボン(煤)の約16.2%に相当した。とりわけ北太平洋ごみベルトのようにプラスチック濃度が高い海上では、プラスチックの温暖化効果がブラックカーボンより最大4.7倍高くなり得ることが示された。

ただし研究チームは「実際の大気環境は実験室よりはるかに複雑であり、世界の大気中にマイクロ・ナノプラスチックがどこにどれほど存在するかに関する観測もまだ不足している」とし、「マイクロ・ナノプラスチックが地球温暖化にどのように寄与するかを完全に解明し、気候モデルでこれらをより正確に表現するには追加的な研究が必要だ」と説明した。

一方、今回の研究に参加していないク・ジャホ・延世大学大気科学科教授は「最近、東アジアでは大気質の改善で微小粒子状物質(PM)が減少する傾向にあるが、これは環境面では肯定的である一方、気候面では日射を散乱させる効果が弱まり地域の気温上昇を強め得る」と述べ、「こうした状況でマイクロプラスチックまでが大気を温める要因として作用するなら、温暖化の負担がさらに大きくなり得る」と展望した。

参考資料

Nature Climate Change(2026)、DOI: https://doi.org/10.1038/s41558-026-02620-1

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