CHA Biotechがドイツの細胞・遺伝子治療(CGT)企業ミルテニーバイオテック(Miltenyi Biotec)と提携し、CAR-NK治療薬の開発に乗り出すと28日明らかにした。
CAR-NK細胞治療薬は、がん細胞を認識するキメラ抗原受容体(CAR)を自然殺傷(NK)細胞に結合させた次世代の免疫がん治療薬である。患者本人の細胞を用いるキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T・カーティ)と異なり、他人のNK細胞を活用して大量生産が可能で、製造工程とコスト負担を抑えられる点が特徴だ。
ミルテニーバイオテックは、CAR-NK開発に必要なレンチウイルスベクターを供給する。とりわけ従来比で遺伝子導入効率を高め、製造原価を下げたBaEV(baboon envelope)ベースのプラットフォームを保有している。同技術はNK細胞の特定受容体を標的化して遺伝子導入効率を高め、ベクター使用量を減らすことで生産効率とスケーラビリティを改善できる。
CHA Biotechは当該ベクターを活用し、CAR-NKベースの抗がん剤「CHACAR-NK-201」を開発する計画だ。同社は自社のNK細胞培養技術を基盤に、肝がん、膠芽腫、トリプルネガティブ乳がんなど固形がんを対象とする自家NK細胞治療薬の臨床を進めており、CAR-NKパイプラインへの拡張を推進している。
両社は先に同種CAR-NK細胞の大量生産および自動化工程の開発でも協力した経緯がある。これによりグローバル基準に合致する免疫細胞治療薬の製造工程標準化の基盤を整えたとしている。
ボリス・ストッフェル(Boris Stoffel)ミルテニーバイオテック代表は「CHA Biotechの研究開発力と当社のレンチウイルスベクター技術が相乗効果を生むだろう」と述べ、「CAR-NK治療薬の開発および製造工程の改善が期待される」と語った。
ナム・スヨンCHA Biotech R&D総括社長は「グローバル市場を念頭にCAR-NK治療薬を開発中だ」と述べ、「ミルテニーバイオテックとの協力を通じて生産性と安定性を備えた製造プラットフォームを構築する」と明らかにした。