韓国電子通信研究院(ETRI)がチャンネル当たり200Gbps(秒当たりギガビット)級の光信号を処理できる光検出器素子を開発した。急増する人工知能(AI)データセンター需要と次世代通信インフラに対応できる中核部品技術を国内技術で確保した点で意義が大きい。
ETRIは光信号を電気信号に変換する半導体部品である光検出器素子を独自開発したと19日に明らかにした。光検出器はデータセンターと通信網で受信性能を決定する中核装置であり、大容量データを高速かつ安定的に処理するうえで不可欠な部品である。
今回開発された素子はチャンネル当たり最大224Gbps水準の光信号処理が可能である。これは現在データセンターで広く使われる112Gbps級光検出器と比較してデータ処理容量を約2倍高めた水準だ。研究陣は、これにより5GB(ギガバイト)容量のフルHD映画5本を1秒で送信できる超高速データ受信が可能だと説明した。
ETRIが開発した光検出器素子は70GHz(ギガヘルツ)以上の帯域幅と0.75A/W(光電力1W当たり生成される電流)以上の高い光応答度を同時に実現した。これにより光受信効率を大きく引き上げ、設計から製作まで全工程を純粋な国内技術で完成させた点も特徴である。
この素子は今後、AIデータセンター内部ネットワークで用いられる光トランシーバー受信部に適用される予定だ。光トランシーバーはデータセンターと各種通信装置の間で超高速データ伝送を担う装置であり、高性能光検出器の確保可否が全体ネットワーク性能に直接的な影響を与える。
クォン・ヨンファンETRI光無線研究本部長は「急速に成長するAIデータセンターと5G・6G市場に適用可能な中核光検出器素子技術を国内で初めて開発した」と述べ、「国内光部品産業の競争力強化に寄与する見通しだ」と語った.
今回の研究は日本・札幌で開催されたアジア・太平洋地域最大の光通信学術大会OECC 2025で発表され、最近、国際学術誌『オプティクス・エクスプレス(Optics Express)』に掲載された。