「胎内にいる子どもの健康が大丈夫か、人工知能(AI)超音波で確認できる。」
19日午前、ソウル江南区のCOEXで開かれた国内最大の医療機器展示会「キメス(KIMES)2026」のサムスンメディソン(サムスングループの医療機器子会社)ブースにはAI超音波が設置されていた。妊娠時に最も気がかりなのは子どもの健康だ。10本の指が正しく付いているか、脳に問題はないか、胎児に送られる血流は大丈夫かなどを確認する必要がある。例えば血流が減少すれば、胎児の発育が不良になったり健康に影響を与えたりする可能性があるためだ。サムスンメディソン関係者は「指の関節一つ一つまでAIで詳細に検知するため、子どもの健康をきめ細かく見守れる」と述べた。
この医療機器は、まもなく生まれる子どもの顔もAIで把握し、詳細に表示した。通常、子どもの超音波写真を撮影しても臍帯に遮られてうまく見えないことが多い。だが、この機器は臍帯を除去した姿まで解析し、実際に生まれたときに最も近い顔を見せると、会社関係者は説明した。
◇「心臓が不規則に打ちます」…AI腕時計で不整脈を検知
この日開幕したキメスは22日まで4日間開催される。展示会は韓国医療機器産業協会・韓国医療機器協同組合・韓国イーアンドエックスが主催し、保健福祉部、韓国保健産業振興院などが後援する。医療機器の最新トレンドを一望できる展示会とされる。この日、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)保健福祉部長官らが短時間訪れ、会場を見て回った。
展示会にはサムスンメディソンやLGエレクトロニクス、NAVERヘルスケアなどの大企業だけでなく、中堅企業やスタートアップまで約1000社が参加した。医療機器、病院設備など約3500製品を披露した。この日の展示会は開幕前から数百人が列をつくるほどの人だかりとなった。
展示会にはAIで人の健康を守り、疾病を予防する多様な製品が登場した。Seers Technologyは汎政府医療機器事業団とともに、AIで不整脈を検知するウェアラブル医療機器を披露した。不整脈は心臓の鼓動が不規則に打つもので、長時間続くと心停止につながる可能性がある。
例えば病院に入院した患者は医師の処方を受け、腕時計のような形をした酸素飽和度測定器と心電計を装着する。この医療機器は患者の状態をリアルタイムで分析し、医療スタッフのモニターに送る。通常の正常心拍数は1分当たり60〜80水準だ。数値が100〜120水準に上がるとAIが検知し、医療スタッフにリアルタイムで通知を送るという説明だ。
Seers Technology関係者は「現在は不整脈、心停止などが発生すればリアルタイムで検知する」とし、「今後は不整脈が発生する5時間前に事前検知する機能を開発することが目標だ」と述べた。
◇ロボットが自動で排泄処理…患者の尊厳を守る
身動きが取りにくい患者の排泄を自動で処理するロボットも目を引いた。高齢者や障害者などは病院でおむつを着用して生活する場合がある。しかし、おむつを長時間着用する場合、皮膚に排泄物が付着して発疹や褥瘡が生じることがある。キュラコのケアビデは、このような患者の排泄を自動で処理する。
このロボットは大きく身体装着部と本体に分かれる。患者の両脚の間に装着部を取り付ける方式だ。白い豆腐一さじをロボットに入れると、センサーが感知して便器の水が流れるようにリアルタイムで吸い込んだ。その後、ビデのように水流が噴射された。乾燥機能もあるという説明だ。本体の汚物タンクに集まった排泄物は、介護人が1日1〜2回捨てればよい。
ケアビデは身動きが取りにくい患者の羞恥心を和らげることができる。介護人の負担も軽減する。70代の脳出血患者を介護する介護人は「真夜中におむつを交換しなくてもよく、便利だ」とし、「においもせず、病室が一段と快適になった」と語った。この製品は現在、国内で医療機器としては登録されていない。キュラコ関係者は「患者の尊厳を守ることができる福祉用具だ」と述べた。
◇「肩が痛いです」…症状を相談すると病院を推薦
NAVERヘルスケアはこの日、患者が手軽に事前に検診できる方法を紹介した。NAVERヘルスケアアプリで「肩が痛いです」「腕がしびれます」といった症状を入力すると、「症状はどれくらい続いていますか?」という質問が返ってきた。「長く続いています」と回答すると、NAVER地図と連携して訪問可能な近くの神経外科、整形外科を案内した。頚椎神経根症という病名も推定した。
LGエレクトロニクスは内視鏡や手術室で活用できる高解像度モニターを披露した。LGエレクトロニクス関係者は「手術中に血が飛ぶ突発的な状況が発生することがある」とし、「モニターに透明なカバーを被せ、この問題を解決した」と述べた。