JW中外製薬は低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)と中性脂肪(TG)を同時に管理できる脂質異常症治療薬「リバロペノ(成分名ピタバスタチン、フェノフィブリック酸)」を発売したと2日に明らかにした。
リバロペノはコレステロールを低下させるスタチン系であるピタバスタチンと、中性脂肪の改善に用いられるフィブラート系成分であるフェノフィブリック酸を一つにまとめた配合剤である。冠動脈疾患(CHD)高リスクの成人患者のうち、ピタバスタチン2mgの単独療法でLDL-Cはコントロールされているが中性脂肪(TG)が高く、高密度リポ蛋白コレステロール(HDL-C)が低い患者に使用できる。
脂質異常症患者の中には、スタチン治療でLDL-Cは管理できているもののTGが高くHDL-Cが低い「混合型脂質異常症」を示すケースが少なくない。このようにLDL-CとTGを併せて管理すべき患者群を対象とする治療オプションへの需要が継続的に提起されてきた。
リバロペノの中核成分であるフェノフィブリック酸は、フェノフィブラートが体内で変換されて作用する活性代謝物で、肝臓などで脂質代謝を調節する受容体(PPAR-α)経路を通じて中性脂肪などの脂質指標の改善に関与する。
またフェノフィブリック酸は食事の有無による体内吸収の差が大きくない剤形特性を持つため、リバロペノは食事と関係なく服用できる。これにより患者の服薬利便性も高めたとしている。
JW中外製薬は最近、ピタバスタチンを基盤とする脂質異常症・高血圧の3剤配合剤「リバロハイ」を発売したのに続き、今回のリバロペノによってピタバスタチン基盤の「リバロファミリー」ラインアップを拡張する計画である。
JW中外製薬の関係者は「リバロペノはフェノフィブリック酸を適用し、食事と関係なく服用できるよう服薬利便性を高めたことが特徴だ」と述べ、「今後もリバロファミリーを中心に、脂質異常症患者の治療に資するエビデンスを継続的に蓄積し、共有していく」と語った。