セル트リオンは骨疾患治療薬「ストボクロ・オセンベルト(成分名デノスマブ)」をドイツとスペイン、フランスなど欧州主要国で発売したと22日に明らかにした。ストボクロとオセンベルトは米アムジェンが開発したプロリアとエクスジーバのバイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)である。
ドイツでは製品発売と同時に医療従事者と患者を対象に営業活動に着手した。ドイツは骨粗鬆症患者の規模が大きい市場とされることから、現地法人を中心に病院および処方市場の攻略に乗り出す戦略である。セルトリオンは最近、眼科疾患治療薬「アイデンゼルト(成分名アフリベルセプト)」をドイツに投入した経緯がある。
フランスでは既存の自己免疫疾患治療薬の販売過程で構築した病院中心の営業網を活用し、処方拡大を推進する。リウマチなど自己免疫疾患の診療を担ってきた医療陣を主要ターゲットに営業活動を展開する計画である。
スペインでは2025年5月の直販体制への転換以降、ストボクロ・オセンベルトの発売を完了した。点滴静注(IV)製剤であるオセンベルトは病院チャネルに強みを持つ現地法人を通じて供給し、皮下注(SC)製剤のストボクロはリテールチャネルに競争力を備えた流通パートナーを通じて販売する方針である。
ポルトガルでも現地法人を通じて製品発売を完了した。ストボクロは総合病院内のリウマチ内科を中心に処方拡大を進め、オセンベルトは入札中心で供給基盤を確保する計画である。
セルトリオンは今後、ストボクロ・オセンベルトの発売国を順次拡大し、欧州の骨疾患治療薬市場でシェアを伸ばしていく計画である。
一方、ストボクロ・オセンベルトのオリジナル医薬品であるプロリアとエクスジーバは、昨年時点で合算のグローバル売上高が約65億9900万ドル(約9兆2000億ウォン)を記録した。ストボクロは閉経後女性の骨粗鬆症および骨減少、オセンベルトはがん患者の骨転移合併症予防と骨巨細胞腫などの適応症について、2025年2月に欧州の製造販売承認を受けた。