今年は技術特例による上場の評価基準が強化され、バイオ・医療機器企業を取り巻く公募市場が質的な選別体制へと速やかに再編されている。業績と技術力に対する厳格な審査で上場企業数は減ったが、これを通過した企業を中心に公募規模と企業価値はむしろ拡大したとの評価である。
18日、製薬バイオ業界によると、今年技術特例でKOSDAQに上場した製薬・バイオ企業は計13社である。ここに年内の「バイオ・医療機器の最大級」とされるリブスメッドとRznomicsが追加で市場入りを控えている。
◇2025 技術特例上場15社…高まったハードルで上場数は減少
今年の技術特例上場は2月のオルムセラピューティクスを皮切りに本格化した。5月にはORGANOIDSCIENCES、ROKITヘルスケア、イミュンオンシア、IntoCellが相次いで上場し、6月にGCゲノム、7月にNeurophetとProtinaが続いた。8月にはG2GBIOとGraphy(グラフィ)が、11月にはCURIOSISがKOSDAQにデビューした。このうち、オルムセラピューティクス、ROKITヘルスケア、イミュンオンシア、Protina、G2GBIOなどは上場後に時価総額が3桁の増加率を記録し、市場の注目を集めた。
12月に入り、大型バイオ企業が相次いで上場し、公募市場のムードを一段と押し上げた。抗体薬物複合体(ADC)新薬の開発企業AimedBioは新規株式公開(IPO)前から興行期待を集め、上場直後に時価総額が「兆」単位に入った。公募価格比で株価が2倍以上に上昇するいわゆる「タブル」を記録し、現在の時価総額も4兆5000億ウォン台へ急増した。12日に上場したQuadMedicineも、上場初日に株価が80%近く上昇し、強含みとなった。
全体として見ると、今年の技術特例による新規上場企業は15社で、前年(18社)より3社減った。業界では、技術特例上場の審査が一段と厳格化された影響とみている。
技術特例上場制度は、成長性と技術力はあるが当面は収益を出せない企業が、技術評価を通じて上場できるようにした制度である。2005年にバイオ業種を対象に初めて導入され、一定水準以上の技術評価等級(A・BBB以上)を得れば上場予備審査を申請できる。
年初、金融当局は上場廃止要件の強化を骨子とするIPO制度の見直し案を発表した。技術特例で上場した一部企業が研究開発(R&D)失敗や資金難、会計の不透明性などで窮地に陥ったことを受け、株主保護の観点から不良企業の退出を促す趣旨である。金融委員会と金融監督院は「成長可能性のある企業には柔軟性を提供する一方で、市場の信頼を損なう企業は迅速に整理する方針だ」と説明した。
上場のハードルは高まったが、「大型級」企業はむしろ増えた。今年上場した15社の公募価格基準の総時価総額は4兆9222億ウォンで、昨年の18社の時価総額合計(3兆0345億ウォン)を大きく上回った。
金融当局は「新たな上場廃止基準は、成長可能性のある企業には柔軟性を提供し、市場の信頼を損なう企業は迅速に整理する方向だ」と説明した。
◇「大型級」の評価額は上昇…年末の「最大級」リブスメッド・Rznomicsが出撃
しかし「大型級」企業はむしろ増えた。今年上場した15社の公募価格基準の総時価総額は4兆9222億ウォンで、昨年の18社の時価総額合計(3兆0345億ウォン)を大きく上回った。
今年のIPOの中で最大規模の資金流入が見込まれる企業は医療機器メーカーのリブスメッドである。上下左右360度に曲がる多関節技術の腹腔鏡手術器具の企業で、24日の上場を控えている。上場時の想定時価総額は1兆3564億ウォンで、今年のKOSDAQ IPOの最大級とされる。これは2023年のFADU以降、技術特例上場企業として初めて企業価値1兆ウォンを超える事例である。
リボ核酸(RNA)ベースの遺伝子治療薬を開発するRznomicsも同日に上場する予定である。5月に米イーライリリーと1兆9000億ウォン規模の技術移転契約を成立させた。
証券街では、技術特例上場のハードルが高まるにつれ、公募市場でも選別効果が鮮明になったとの評価が出ている。
投資銀行(IB)業界のある関係者は「上場社数よりも技術力と事業化可能性を重視する雰囲気が定着し、通過企業に資金が集中する構図が生まれている」と述べ、「来年も技術特例上場は量的拡大より、一定水準の技術力とパイプラインを備えた企業中心に再編される可能性が高い」と語った。