ジン・ヤンゴンHLBグループ会長がHLBイノベーション株8万6000株買い増し

HLBイノベーションはジン・ヤンゴンHLBグループ会長が自社株8万6000株を市場内で買い付けたと15日に明らかにした。

ジン会長は年初来9回にわたりHLBイノベーション株を買い入れた。今回の取得によりジン会長が保有するHLBイノベーション株数は54万2407株に増えた.

HLBイノベーションは子会社「ベリスモ・セラピューティクス」を通じ、米国で抗がん剤CAR（キメラ抗原受容体）-T治療薬の第1相臨床試験を進めている。固形がんと再発性血液がんなど2つのパイプラインを開発中で、固形がんを標的とするCAR-T治療薬は来年上半期に学会を通じて臨床中間データが発表される予定だ。

ベリスモのCAR-T治療薬は、従来のCAR-Tの限界として指摘されてきた「T細胞脱疲弊（T細胞ががん組織内で徐々にがん細胞を攻撃する能力を失う現象）」の課題を改善するため、「多重鎖シグナル構造」を適用したことが特徴である。

また、初のCAR-T治療薬である「キムリア」の開発に参画した共同発明者が直接研究と臨床開発に関与している点も信頼性を高める要素だと会社側は説明した。

HLBグループ関係者は「ジン・ヤンゴン会長はグループ最高経営者として責任経営の観点から今回の株式追加取得を進めた」と述べ、「HLBイノベーションの場合、最近は学界に臨床の進捗を共有し大きく注目を集めているだけに、将来価値が高い点も買い増しを決定する要因として作用した」と語った。