Alteogenが8日、KOSPI(有価証券市場)への市場変更上場を決定した。
Alteogenは同日午前、テジョン・ユソングのテジョンコンベンションセンターで臨時株主総会を開き、KOSPIへの市場変更上場議案を可決した。
会社は韓国取引所でKOSPI上場予備審査の申請書を提出した後、KOSPIに市場変更上場する計画だ。予備審査は通常3カ月前後かかる。その後、KOSPI市場の上場日程を関係機関などと協議して決定する。1〜2週間後に市場変更上場とともにKOSPI市場で株式の取引が行われる見通しだ。
Alteogenは、抗がん剤を静脈注射から皮下注射製剤に切り替える技術「ALT-B4」を保有する。皮下組織でヒアルロン酸層を分解し、薬物が迅速に吸収されるようにする。抗がん剤は通常、病院で医療スタッフが静脈注射で投与してきたが、皮下注射は投与時間がそれより短く利便性が高い。患者が自宅で1〜2分で注射を投与できる。
Alteogenの技術は米製薬大手メルクの「キイトルーダ」に適用された。キイトルーダはメルクが2014年に発売した免疫抗がん剤だ。人体の免疫細胞ががん細胞を攻撃するよう誘導してがんを治療する。キイトルーダは昨年、売上295億ドル(41兆ウォン)を記録した。
キイトルーダの皮下注射製剤は最近、ドイツで販売にブレーキがかかった。Alteogenの競合とされる米国のハロザイム・セラピューティクス(ハロザイム)が申し立てた販売禁止の仮処分申請が、ドイツ・ミュンヘン地方裁判所で認められたためだ。ハロザイムは「裁判所はドイツでメルクのキイトルーダ皮下注製剤の販売を中止するよう命じた」と述べた。
Alteogenは、ドイツ市場でのみ影響が及ぶにとどまり、全体売上への影響は軽微だとみている。キム・ソナ・ハナ証券研究員は「今回の仮処分命令で影響を受ける売上はキイトルーダ全体売上の2%に過ぎない」とし、「欧州全体で仮処分命令が下りても2025〜2025年の推定売上合計に対して7%台の影響にとどまるとみられる」と述べた。