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ABLバイオが米国のイーライリリーと、血液脳関門(BBB)を通過する技術である「Grabody-B」プラットフォームに関する技術移転・共同研究開発契約を締結したと12日に明らかにした。

今回の契約により両社は、Grabody-Bを活用して多様な治療法(モダリティ)に基づく新薬を開発していく予定である。ABLバイオは契約金4,000万ドル(韓国ウォン585億ウォン)に加え、開発・承認・商業化マイルストン(技術料)を含めて最大25億6,200万ドル(3兆7,487億ウォン)を受け取る予定である。製品の純売上に応じた段階的ロイヤルティも受け取る。

血液脳関門は酸素や栄養分は通過させる一方で、それより大きな物質は脳へ到達しないよう遮断する。Grabody-Bは血液脳関門を通過して抗体を脳まで送達する技術で、変性性脳疾患の治療薬開発に用いられている。インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)を介して薬物が血液脳関門を透過し、脳の深部領域まで薬物を届ける。

Grabody-Bで開発中の代表的な新薬候補は、2022年にサノフィへ導出したパーキンソン病治療薬候補「ABL301」である。最近、臨床第1相試験を終えた。このプラットフォームは多様な中枢神経系(CNS)疾患の治療薬開発に適用可能で、アルツハイマー病をはじめ難治性脳疾患の治療で注目を集めている。

先にABLバイオは4月、このプラットフォームを英国のグラクソ・スミスクライン(GSK)とも技術移転契約を結び、740億ウォンの契約金を受け取った。技術移転契約の規模は最大4兆1,000億ウォンに達する。

同社は今回のリリーとの共同研究を通じ、変性性脳疾患から肥満、筋疾患などへと治療領域を拡大する方針だ。

ABLバイオのイ・サンフン代表は「今回の技術移転契約は、Grabodyプラットフォームの適用可能モダリティの拡張が継続している点で非常に励みになる」と述べ、「この流れを生かし、ABLバイオはGrabodyの適応症を肥満と筋疾患など新たな治療選択肢が必要な分野へ拡大していく予定だ」と語った。

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