ハンミ薬品が体重減少とともに筋肉増加効果をもたらす新概念の肥満革新新薬の開発に向けた第1相臨床に本格的に着手したと6日に明らかにした。
同社は4日(現地時間)に米食品医薬品局(FDA)から新概念の肥満治療薬(コード名HM17321)の第1相入りに向けた治験計画(IND)の承認を受けた。今回の臨床で健康な成人と肥満患者を対象にHM17321の安全性と忍容性、薬物動態、薬力学的特性などを評価する。
HM17321はハンミ薬品の肥満新薬プロジェクト「H.O.P」の6つのパイプラインの一つで、最近同社が国内第3相の主要指標を公表した「エフェグレナタイド」と肥満治療の三重作用剤に続き開発されている3番目の肥満新薬候補物質である。ハンミ薬品は2031年の商用化を目標にHM17321の臨床開発を推進する計画だ。
同社によれば、HM17321はグルカゴン様ペプチド(GLP)-1をはじめとする血糖調節ホルモンであるインクレチン受容体ではなく、神経系受容体である副腎皮質刺激ホルモン放出因子CRF2受容体を選択的に標的とするUCN2類似体だ。UCN2はCRF2受容体を刺激して食欲を抑制し、エネルギー消費とインスリン感受性を高め、ストレス反応を緩和するタンパク質ホルモンである。
同社側は「HM17321はペプチドベースの物質として設計されており投与の利便性が高く、コスト面で競争力がある」とし「併用療法として開発される場合、同じペプチド形態である既存のインクレチン系薬剤と同時に投与できる」と説明した。
チェ・インヨンR&Dセンター長(専務)は「HM17321は単に痩せる薬ではなく、『脂肪減少と筋肉増加、運動・代謝機能の改善』という統合的効能を同時に志向する点で既存治療薬と本質的に差別化される」とし「患者中心の個別化ソリューションを提供する肥満治療として新たな地平を切り開いていく」と語った。