故シン・チュノ[#BIZ_GLOSSARY_PLACEHOLDER_dc9afcd1c2f94a73b55c53c323acc6e9_0001]創業者の外孫であるパク・ヘソン前農心企画常務が、農心グループの外で食品事業に乗り出した。ほかの農心家3世が主にグループ系会社で経営修業を続けるなか、パク前常務は自社ブランドを前面に出し「単独行」に踏み切った格好である。

故シン・チュノ 農心創業者の外孫であるパク・ヘソン元農心企画常務が運営するブランド、ラパパット(LAPAPAT)。/ラパパット公式ホームページのキャプチャー

10日、食品業界によると、パク前常務は最近、プレミアム小豆デザートブランド「ラパパ(LAPAPAT)」をローンチした。このブランドはパク前常務が率いる㈱フランコリアが運営している。フランコリアは2024年10月に設立された法人で、まだ事業初期段階であるだけに、売上など事業規模は大きくないとされる。

フランコリアは設立当時、パク前常務と母親であるシン・ヒョンジュ前農心企画副会長が並んで社内取締役に名を連ね、パク前常務が代表取締役を務めた。その後、昨年2月にシン前副会長が辞任し、パク前常務の1人取締役体制に転換した。

パク前常務はシン・チュノ創業者の長女であり、シン・ドンウォン農心会長の姉であるシン前副会長の長女で、農心家3世である。過去に農心グループの広告系会社だった農心企画で企画室長や常務などを務め、経営経験を積んだ。農心企画はシン前副会長が長年率いてきた会社で、農心をはじめとするグループ系会社の広告・マーケティング業務を担ってきた。

ただしシン前副会長、パク前常務と農心グループのつながりは、2024年の農心企画清算を機に事実上断たれた状態だ。農心は2023年に農心企画の売却を推進したが、現代自動車グループの広告会社INNOCEANとの交渉が決裂すると、同年12月に取締役会を開き解散・清算を決定した。その後、農心企画は2024年6月20日に清算を終え、およそ4カ月後にパク前常務はシン前副会長とともにフランコリアを設立した。

ブランド「ラパパット(LAPAPAT)」で販売中の『クラシックあんバタースプレッド』製品。/インスタグラムのキャプチャー

パク前常務が打ち出したブランド、ラパパは小豆を現代的に再解釈したプレミアムデザートブランドを標榜する。小豆とバターを組み合わせたあんバタースプレッド3種を販売している。ラパパは最近、ソウル鐘路区ブクチョンの韓屋空間「フィギョムジェ」で初のポップアップイベントを開き、主要製品を披露した。ただし現在は常設のオフライン店舗は置かず、オンラインを中心に製品を販売している。

事業範囲は飲食に限定していない。フランコリアは法人設立当時、加工食品の輸出入・販売や農産物食品の販売、電子商取引のほか、化粧品および美容関連商品の販売などを事業目的に含めた。今後、食品をはじめ消費財分野へ事業を広げる余地を残したとみられる。

一方で、パク前常務の歩みは農心家の他の3世と比べても目を引く。農心家は創業者シン・チュノ会長の3人の息子が農心と栗村化学、メガマートをそれぞれ担ってきたのに続き、3世も各系列で経営修業を受けている。シン・ドンウォン農心会長の長男シン・サンヨル副社長は農心で、シン・ドンユン栗村化学会長の長男シン・シヨル常務は栗村化学、シン・ドンイクメガマート副会長の長男シン・スンヨル本部長は農心微粉とメガマートにそれぞれ所属している。農心関係者は「シン前副会長とパク前常務は現在、農心グループで勤務しておらず、詳細は確認できない」と述べた。

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