「10分で完成」や「超簡単レシピ」が料理コンテンツのヒット方程式と受け止められてきたが、最近は自分の嗜好や生活様式に合った調理法を探す需要が高まっている。登録者68万人を抱える料理クリエイターのウンスジョは2026年7月14日にChosunBizと会い、「とにかく早く終わらせたい人がいる一方で、24時間かけてでも望む料理を作って食べようとする人もいる」と述べ、「料理に対する需要が次第に個人化していることを実感した」と語った。
ウンスジョが開催した「ウンスジョ杯料理大会」は、このように細分化された料理の嗜好をコンテンツとして引き出した催しである。登録者が自分だけのレシピとエピソードを送れば、ウンスジョが直接料理を作ってみた後、最終候補メニューを他の料理クリエイターが決勝で再現する方式だ。
大会には合計571件のレシピが寄せられた。先月14日に開かれた決勝には、イルハヌン・ヨンヒョン、マボプソニョン・キムシェフ、マッスリョン、マンウォンヨリ・チェ氏兄妹、シェフ・チャン・ホジュンの5チームが参加し、抽選で割り当てられた料理を100分以内に完成させた。レシピを送った登録者はビデオ通話で調理法をリアルタイムで案内した。最終優勝は、マンウォンヨリ・チェ氏兄妹が再現したユン・ソクジュン氏の「ハイナンチキンライス」が獲得した。
ウンスジョ杯料理大会は、YouTubeがクリエイターと登録者がともにコンテンツを作るプラットフォームであるという特性を示す。登録者が動画を見るにとどまらずアイデアを出し、調理過程に参加し、複数の料理クリエイターのファンダムも一つのプロジェクトを中心に結び付いたためだ。以下はウンスジョとの一問一答である。
―登録者レシピで料理大会を開くことにしたきっかけは。
「普段からシェフや料理が得意な人に電話をかけ、店舗で使う調理法を尋ねてきた。自分だけで学ぶにとどまらず、料理を好む人々に多様なコツを伝えたかったからだ。そうして『電話料理コンテンツ』が生まれた。店舗のレシピは2〜3時間かかる場合が多く、登録者の家庭料理レシピはもっと簡単だと考えた。ところが実際には、かえって手間が多く独特な調理法が多かった。」
―16時間かけて料理できるという登録者もいたと。
「ある登録者は『週末は時間が余るのに、なぜ2〜3時間で料理を終えなければならないのか。自分は16時間でもできる』と言った。私が『怪人のようなレシピ』と表現するほど予想外の調理法が続々と届き、当初考えていたより大会の規模が大きくなった。」
―571件のうち決勝レシピを選定した基準は。
「予選ではレシピとともに送ってくれたエピソードを重視した。コンテンツを作る立場では、料理の背後にどんな人がいて、なぜこの料理を作ることになったのかが重要だ。面白い物語がありつつレシピもおいしい参加者を探そうとした。本選に上がるまではエピソードがうまく伝わるかを見て、最後は結局、味を基準に選定した。」
―登録者がビデオ通話で調理法を説明するようにした理由は。
「今回の大会の核心は、登録者と共に作っていくコンテンツである点だった。料理クリエイターだけが競えば既存の料理大会と大きく変わらないと考えた。登録者が電話で調理法を一つずつ教える方式は、私のチャンネルの出発点である『電話料理』の延長線でもある。レシピを送るだけで終わらせず、成果物を作る過程にも直接参加してもらいたかった。」
―大会動画は料理サバイバルよりもリラックスした雰囲気で作ったようだ。
「大会方式は料理サバイバル番組からアイデアを得た。100分以内に料理を完成し、料理が出るそばからすぐに味わう方式だ。ただ、動画まで過度に重くはしたくなかった。YouTubeは視聴者がきちんと姿勢を正して座って見るコンテンツだけの場ではないと考える。バスの中でイヤホンなしでも気負いなく見られる動画であってほしかった。すべての場面を完璧に磨き上げるより、現場の自然な雰囲気を生かそうとした。」
―今回の大会を通じて確認した料理コンテンツの変化は。
「易しく早い料理だけを求めているわけではなかった。早く終わらせようとする人もいるが、1日かけてでも望む味を作ろうとする人もいる。人それぞれ嗜好と調理方式ははるかに多様で、料理に対する需要も次第に個人化しているとみる。」
―次のシーズンも準備しているのか。
「今回の大会は一人ではできない規模で、チームメンバーが撮影と編集にすべて参加した。チャンネル運営者としては大きな挑戦だったが、チーム全体が成長するきっかけになった。毎回同じことばかりでは面白くないではないか。すでに次のシーズンを企画している。次は少し力を抜きつつも、登録者と共に作るという核心は引き継ごうと思う。」